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冷たい校舎の時は止まる<上>

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ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。どうしても開かない玄関の扉、そして他には誰も登校してこない、時が止まった校舎。不可解な現象の謎を追ううちに彼らは2ヵ月前に起きた学園祭での自殺事件を思い出す。しかし8人は死んだ級友の名前が思い出せない。死んだのは誰!?

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辻村深月さんのデビュー作です。

デビュー作ということで、今まで読んできたものと比べると若干読みづらさがありました。
けれど、デビュー作から大分成長したのが伺えてとにかく尊敬してしまいますね。

上・中・下巻とあるようで、上巻はまだまだ物語が始まったばかりというところ。
最初は人物の紹介と、学園祭の時に起こった自殺事件についての話が主なので、これからどうなって行くのかが分かりません。
これからどんどん面白くなってくることは確実。

この中・下巻を読んだら、地元図書館に新着で入ってきた名前探しの放課後で今の所の辻村さんを制覇してしまうのが非常に残念。

古本で後で買って、また読み返したい作品ばかりです。
はまったなあ。

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ある雪の日。
8人のクラスメイトが、それぞれ学校に登校してきた。

しかし、学校に着くとある「違和感」が彼らを包む。
他のクラスメイトや、先生の姿がない。それどころか扉や窓が一切開かず外に出ることが出来ない。
そして携帯電話が繋がらないという不可思議な状態になる。

更に驚いたことに、学園祭の時の自殺事件に関する記憶が8人全員から抜け落ちている-


飾られていた写真の中に、確かに誰か一人がいないという事に気付き、数々の不可思議な事件はやがて一つの推測に結びつく。


自殺してしまった人間の中の作り出された空間の中にいるのではないか?


一体この中の誰が自殺してしまったのか?
そして、やがて一人の人間が遭遇したのは・・・

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白夜行を読んだ後なんで、上下段になってても怖くないです。
というか、辻村さんの本は基本的に上下段になっているので慣れました。

早く読みたいけど、読み終わりたくないような。微妙な気持ちです。


あと、地元図書館にしゃばけが置いてあったので、借りてきました。
会社の近くの図書館で去年から予約しているのに未だに来なかったんですよ。