ある快晴の日。人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ。猟奇的なファンによる、小説を模倣した大量殺人。この事件を境に筆を折ったチヨダ・コーキだったが、ある新聞記事をきっかけに見事復活を遂げる。闇の底にいた彼を救ったもの、それは『コーキの天使』と名付けられた少女からの百二十八通にも及ぶ手紙だった。事件から十年―。売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせたコーキ。しかし『スロウハイツ』の日々は、謎の少女・加々美莉々亜の出現により、思わぬ方向へゆっくりと変化を始める…。
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辻村深月さんの本です。
今回は・・期待していただけに「んんっ?」という感じです。
上巻を読んだ限りでは。
上巻を読んだ限りでは。
前回の子どもたちは夜と遊ぶ、前々回凍りのくじらが物語冒頭から惹きつけられたから、今作を読んだ時に「ん?」と思った感覚は・・上巻を読み終えても変わりませんでした。
多分今までの主人公が比較的若い(10代後半から20代前半)だったのに比べ、今回は25歳より上の人の話(といいつつ、実際の自分の年齢と近いのに!)。
それでいて、作家の卵、画家の卵、小説家の卵、小説家、脚本家・・という男女が一つの家「スロウハイツ」に住むことになったという話はなかなか面白そうだとは思うのに、最後まで感情移入が出来ない。
これだけの登場人物がいるにも関わらず、酷く現実とは遠い世界。
それに、物語を読んでいるのに登場人物達が具現化してこないこの感じは・・?
何となく展開がよめてきている気がする・・
下巻でこの感想が覆される事を祈ってます。
下巻でこの感想が覆される事を祈ってます。
明日もまた辻村さんの本を借りてこよう。