母親に連れられて、田舎から東京の大学にやってきた僕。
この広い、知っている人もいない東京で、僕はどうやって生きていくんだろう-
大学ではいつの間にかセクトの争いや、内ゲバに巻き込まれたり、年上の女性と同棲したりしている。
僕って一体なんなのだろう・・
この広い、知っている人もいない東京で、僕はどうやって生きていくんだろう-
大学ではいつの間にかセクトの争いや、内ゲバに巻き込まれたり、年上の女性と同棲したりしている。
僕って一体なんなのだろう・・
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三田誠広さんの本です。
この作品は、芥川賞受賞作なのだそうです。
三田さんの本を読んだのは、本当に久しぶりのことです。
三田さんもそう考えると、ご高齢なのか?
まだ健在なのか?
まだ健在なのか?
それにしても、昔の芥川賞はこういう小説で受賞するんだなあと思わされたりしました。
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地方から東京に出てきた大学生の主人公は、母と気まずい別れをして一人暮らしと大学生活をスタートさせた。
だが、特に親しい友人も出来ず、居場所が見つけられない。
だが、特に親しい友人も出来ず、居場所が見つけられない。
いつの間にか学校内の派閥B派の活動を手伝うことになっていて、そこで知り合ったレイ子という年上の女性と、いつの間にか同棲を始めることになっていた。
B派の活動方針に納得が出来ず、抜けるものの結局居場所が見つけられない僕は悩み、もがきながら自分自身について考える。
そうして出た答えなんてなくて、「僕って何?」という疑問だけ。
それでもそんな僕を受け入れてくれるのは、母とレイ子だった-
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それでいて、昭和生まれだけれどそんな時代に青春を過ごしていない私には、内容がいささか難しい。
うじうじ悩んでいるネガティブ主人公は、他人事とも思えないが(笑)・・決して感情移入は出来ない。
結局主人公に答えは出ないまま、物語は終わってしまう。
厚みがない、薄い本だと思って読み始めたら・・あまり改行がないので、1ページにびっしり文字が!
なかなか時間がかかりました(汗)
だから嫌いじゃないんですけどね。