一つ、本の記事を日記書庫に入れていた事に気付きました・・・
っていうか、何!?今日必死で読み終えた意味なくねえ?!(へこむ)
まあ、いいか。
ちょっとジャンル分けしてランキングにしてみようかと思います。何しろ量が多いので。
ちょっとジャンル分けしてランキングにしてみようかと思います。何しろ量が多いので。
作家単位でランキングを。中途半端な数ですが。
13位:光原百合『銀の犬』
この世に想いを残す魂を解き放つ、伝説の祓いの楽人(バルド)-オシアン。声を失った楽人オシアンとその相棒ブランの物語。ケルトの民話・伝説に登場する妖精や妖魔が次々と現れる不思議で切ない愛の物語。
ファンタジー部門というものがあったら、間違いなくこの本を1位にします。
私は幻想的な話や非現実な話はあまり好きではないのだけれど、この話は不思議と引き込まれましたね。
ケルトの民話・伝説をモチーフとした話なのだけれど、楽人・オシアンと相棒ブランのコンビが関わっていく人々との話。
何処か切なくて、そして優しい気持ちになる一冊。
ケルトの民話・伝説をモチーフとした話なのだけれど、楽人・オシアンと相棒ブランのコンビが関わっていく人々との話。
何処か切なくて、そして優しい気持ちになる一冊。
ファンタジー系苦手なのよ!っていう人に絶対読んで欲しい一冊です。
12位:青山七恵『ひとり日和』
"人っていやね…人は去って行くからね"。20歳の知寿と71歳の吟子さんが暮らした春夏秋冬-
綿矢さんとか島本さんが好きな人は、きっと好きだと思います。
何が起こるわけではないけれど、年の差51歳の二人が同居することになったことで繋がる、静かな世界。
その「何も起こらない」のを書くのが上手いなあと思います。
ただ、デビュー作の窓の灯は消化不良感があるので・・これからに期待の作家さんです。
ただ、デビュー作の窓の灯は消化不良感があるので・・これからに期待の作家さんです。
11位:綿矢りさ『夢を与える』
私は他の女の子たちよりも早く老けるだろう- チャイルドモデルから芸能界へ――幼い頃からTVの中で生き続けてきた美しくすこやかな少女・夕子。ある出来事をきっかけに、彼女はブレイクするが……
様々なメディアから期待され、もてはやされ注目を集めた綿矢さんの新作は・・彼女の成長を伺い知る事が出来る一冊となっています。
格段に上手くなっている文章能力、そうしてひたひたと迫る破滅へ近づいているという予感を存分に秘めた今作は、果たしてその通りの結末となるのですが・・
後半が少しばかり納得いかなかったりする部分もありますが、今後の作品への期待が更に高まった一作でありました。
10位:桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』
半身を奪われるような別れ、あきらめていた人への想い、痛みをやさしさが包み込む。気鋭、桜庭一樹が描き出す、最高の恋愛小説-
今年初めて知った作家さんでした。
この作家の本は、他にも1作程読んだのですが・・う~ん、この本程は好きになれなかった。
この作家の本は、他にも1作程読んだのですが・・う~ん、この本程は好きになれなかった。
まず、この装丁の綺麗さに惹かれました。
そして、美しく生まれてきてしまったことで注目を集めてしまうこと、不憫な思いをしなければいけない主人公の本当の苦悩が美しく描かれています。
そして、美しく生まれてきてしまったことで注目を集めてしまうこと、不憫な思いをしなければいけない主人公の本当の苦悩が美しく描かれています。
核心に触れない書き方がまた、とても切ないです。
東京で大地震発生―。「その時」露わになる、心の奥底とこれまでの人生すべて。瓦礫の街で芽生えるのは、悲しい孤独?それとも明日を生きるための勇気と希望?
豊島さんは、今年も沢山本を出してくださいました。
ぽろぽろドール・神田川デイズ・日傘のお兄さん(文庫)・リリイの籠(←まだ買ってない)・・
しかし、何だろうなあ。
これは凄い!と響く作品が少なかったというか。
荒削りな印象を強く受けたのが残念でした。
日傘のお兄さんも手直しが入っているので、今の豊島さんの作品になっているのだけれど、何かが足りない感じもあったりして。
これは凄い!と響く作品が少なかったというか。
荒削りな印象を強く受けたのが残念でした。
日傘のお兄さんも手直しが入っているので、今の豊島さんの作品になっているのだけれど、何かが足りない感じもあったりして。
読んでいて色々な事を考えさせられてしまいました。
正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ-
面白いです。
ただ、どうしても読みにくさがあるのでランクは控えめ。
残すは完結編のみ。
気になります。
気になります。
7位:笹生陽子『バラ色の怪物』
遠藤トモユキ、2年C組。2学期の始業式、屋上で光が閃いた時から、彼のまわりは動きはじめた。奇行マニアのトラブルメーカー・吉川ミチル。行動する中学生の会/代表・三上ハルヒコ。そして、人波を切り裂き歩く、青いつなぎの男―。新しい出会いが遠藤にもたらした、世界のもうひとつの顔とは。
今までの笹生さんの作品に出てくる登場人物の中で、多分一番まともな人物が出てきた作品ではないでしょうか。
笹生さんが描く物語は、児童書の枠を越えて大人な考えを持っているけれどやっぱり子供な主人公が、悩み苦しみながらも前に進んでいく・・という感じが良いのですよね。
ちょっと毒が聞いてるのも良いです。
6位:飛鳥井千砂『学校のセンセイ』
センセイって、もっと特別な人がやるものだと思ってたんだ。とくにやりたいことがなく、気がつけば先生になっていた。生徒は可愛げがないし、同僚とのつきあいも面倒だ。それでも、"センセイの日々"は続いて行く…。
発掘した作家さん。
全然期待しないで読んだら・・凄く良かった。
全然期待しないで読んだら・・凄く良かった。
私が書きたいと思っている小説の雰囲気を、ズバリ書けちゃう作家だと思います。
まだこの本のほかにはデビュー作のみしか単行本は出ていないようですが、今後が非常に気になる作家であります。
続く。