その昔。少女は、病室できいろいゾウと出会った。青年は、飛ばない鳥を背中に刻んだ。月日は流れ、都会に住む一組の若い夫婦が、田舎の村にやってきた。妻の名前は、妻利愛子。夫の名前は武辜歩。ツマ、ムコさんと呼び合う、仲のよいふたりだった。物語が、いま、はじまる。最新にして最深の、恋愛長編小説。
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西加奈子さんの本です。
今年もあと残り2時間をきった今・・・ようやく、ようやく・・
もう無理だと思ったよ~。ああ~よかった、達成できて満足です。
しかし目が痛い・・
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それにしても・・これもなかなか読み終わらなかった。
長いよ~。
長いよ~。
恋愛小説、何て一口で言ってしまったらつまらないな。
序盤から、幸せそうな若い一組の夫婦ツマとムコが出てくるのだけれど、何処かその不安定な幸せ感がぬぐえない。
東京から、田舎に越してきた二人は毎日を自然の中で信頼しあい、近所の色々な人との交流を持ちながら過ごしていく。
しかし、ムコに届いた一通の手紙。
ムコが忘れられない人と何か繋がりがあるようなその手紙が届いてから、何処か上の空なムコに、不安を覚えるツマ。
ムコは東京にしばらく行ってしまい、一人ぼっちになったツマは不安で仕方がない。
ツマは不思議なことに動物や、木々と会話をすることが出来た。
そうして、普通の人には見えない女の人の気配を感じる。
そうして、普通の人には見えない女の人の気配を感じる。
ムコに伝えたいこと、伝えられないこと。
募る不安・・
募る不安・・
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とても、悲しくて寂しい話。
けれども同時に、とても優しい話。
けれども同時に、とても優しい話。
二人が共通して読んでいたきいろいゾウの話。
何処か懐かしいような、けれども切ないようなこの物語は、何だか最後、ほんのり優しい気持ちになれました。
個人的に登校拒否をしていた大地君が良いです。
ツマを初恋の人と意識しているのも可愛いし、それでもムコには敵わないなあと思っているあたりだとか。
ツマを初恋の人と意識しているのも可愛いし、それでもムコには敵わないなあと思っているあたりだとか。
ただ・・・
こんなに長編にしなくても良いのでは?
という気がします。
という気がします。
話や、雰囲気は悪くないし、むしろ本当にこの物語に漂う寂しさみたいなものは最初から最後まで感じるのだから、もう少し短くまとめてもよかったのでは?と思います。
いやいや・・でも、読み終わったので良しです。
あ~今年も沢山読んだな。
来年は200冊目指して頑張ります!
来年は200冊目指して頑張ります!