正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ-
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有川浩さんの本です。
今年の本屋大賞にランクインし、本好きのブログ仲間さんたちが皆一様に「面白い!」と言っていたので気になっていました。
ちなみに、多分会社の近くの図書館はかなりの数で予約待ち状態が続いているだろうことは言わずもがな。
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この作家さん、ライトノベル出身なのですね?
明らかにそんな気配。
最初に読み始めた時に強く思ったのは、文体が統一されていないことに対する読みにくさ・・ですかね。
「~である」と、ナレーターらしき語りになっていると思ったら、いきなり主人公の視点で描かれていたりという違和感。
「~じゃねえわよ!」「うるせえわよ!」
とか、末尾が女の子言葉なのに、口が悪い(笑)
私も郁に対抗できるくらい口が悪いのだが、「~じぇねえよ!」とか言うので違和感があったのかもしれません。
私も郁に対抗できるくらい口が悪いのだが、「~じぇねえよ!」とか言うので違和感があったのかもしれません。
あと、堂上教官の「貴様!」連発がやたら気になる。
何だろうなあ。
気にしすぎでしょうかねえ、私。
何だろうなあ。
気にしすぎでしょうかねえ、私。
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とか文句を言いつつ、多分最初に読みにくさを感じてしまったのは・・設定がなかなか難しかったからかもしれない。
本を守る為に戦う・・
抽象的な意味での戦争なのかと思ったら、本気で銃で戦ったりする。本の為に。
抽象的な意味での戦争なのかと思ったら、本気で銃で戦ったりする。本の為に。
物凄い奇抜な発想ながら、本好きに指示される理由がなんか分かった気がしたり。
前半はその特殊部隊に入隊した郁の訓練の話や、説明が続くのでなかなか読み終わらない・・!という感じにはなります。
何しろ非常に分厚い本なので、三日もかかりました(笑)
しかし、中盤から人間ドラマ(特に堂上と郁の微妙な関係とか、いきなり告白してくる手塚とか)が面白くなってきたりするのであります。
そうして、読み終えた頃には早速続編の図書館内乱・図書館危機を閉館間際の地元図書館まで行って借りてきてしまった位に気になってしまうのでした。
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時は2019年、公序良俗を乱し人権侵害の表現を取り締まる「メディア良化法」が施行された現代。強権的かつ超法規的な「メディア良化委員会」とその実行組織『良化特務機関』の言論弾圧に唯一対抗できる存在、それが図書館だった。かくして図書館は武装し、良化機関との永きに渡る抗争に突入することになる。図書館の自由を守るために-
楽しみです。