「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」;神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。失意の彼は、教授の勧めに従って2学期限定で奈良の女子高に赴任する。ほんの気休め、のはずだった。英気を養って研究室に戻る、はずだった。あいつが、渋みをきかせた中年男の声で話しかけてくるまでは……。;慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚、さらに鹿…そう、鹿がとんでもないことをしてくれたおかげで、「おれ」の奈良ライフは気も狂わんばかりに波瀾に満ちた日々になってしまった-
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万城目学さんの二作目です。
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いや、面白かった。
しかし私の中では鴨川ホルモー派ですね。
鹿男とは何ぞや?と思ったのですが、突然に大学の研究室を追われ、二学期だけの期間限定での女子高への赴任を命ぜられた「おれ」。
初めて訪れた奈良で待ち受けていたのは、堀田という生意気な生徒。個性豊かな同僚たち。
慣れない日々に、突然鹿から話しかけられた「おれ」は、鹿からとある役目を背負わされ-
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ダンディな声で人間の言葉を話す雌鹿。
鼠・狐・鹿、何千年も昔から行ってきたこと。
それに携わる運命となった人間。
設定がなかなか突拍子もなく、そして面白い。
歴史的でありつつも、ファンタジックである。
歴史的でありつつも、ファンタジックである。
鼠の使い番の正体に、前半で気付いてしまわなければ・・もっと楽しかったんだろうなあ。
でも、どうしても気付いてしまうよなあ。
でも、どうしても気付いてしまうよなあ。
そう言った意味でも、鴨川ホルモーの最後まで得体の知れないホルモーの話と比べてしまうと、今作よりホルモー派なのだ。
けれども、デビュー作だってあの力作。
二作目だって面白かったさ。
二作目だって面白かったさ。
凄いぞ、万城目さん!
そして、これを映像化して下手な話にならないことを祈る。
まず、原作では男の藤原君をいちいち女にする理由が分からんのだけれど。
綾瀬はるかなら、マドンナ役か、はたまた堀田役でもよかったのでは?と思ったりね。
他の配役が気になるけど、まだ発表されていないようで。
そして、玉木が主人公のようだけど・・イケメンというイメージじゃないんだよなあ。
そして、玉木が主人公のようだけど・・イケメンというイメージじゃないんだよなあ。
どうなるのでしょう。