No-music.No-life

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レモン・ドロップス

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結局、思春期ってのがいけないんだと思う。少女期の繊細な恋心を守るため、彼女は三日月形のレモン・ドロップを手にした。10代の光り輝く一瞬を閉じこめた硝子のような物語。

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石井睦美さんの本です。

アンソロジー小説の広告部分?とかでよくこの本の紹介が載っていて、気になっていた本です。

でも期待していた程悪くもないけれど、最後の終わり方が少し不満足だったり。

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友達の綾音は、最近恋をしている。

好きな人のいない美希は、恋の話をされてもどうにも親身に聴いてあげることが出来ない。


美希のもう亡くなってしまったおじいちゃんと、今も健在しているおばあちゃんはとても仲の良い夫婦だった。
グレンミラーのレコードをかけながら、二人が踊る姿を見るのが好きだった美希。

歯科医になる、と勉強ばかりで全く家の手伝いをしない姉の真希。
いつの間にか彼氏というものが出来た真希は、家に彼氏を連れてくるようになる・・


恋のこと、家族のこと・・

駄菓子やで出会ったレモンドロップがモチーフとなって、物語の中で印象的です。

ただ、結局何が伝えたいんだろう?という感じの終わり方になっていたのが残念。


おばあちゃんが少しずつ美希の事を忘れてしまったようになっていくのは、切なかったけれども。