繊細で微妙な中学生の気持ち、友達との関係、こわれそうな心、こわしたい壁…。「こわれる」をテーマに、様々な10代の姿を描いた人気作家たちの青春アンソロジー。
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4人の作家によるこわれるをテーマにしたアンソロジー小説。
今作の中で、一番少しだけ重い話だったかな。
自殺とか出てくる感じで。
自殺とか出てくる感じで。
個人的に面白かったのは、あたしの、ボケのお姫様。とアート少女かな。
白いワンピースに、レースのカーディガン、太いストラップのサンダル、小花のかたまりのイヤリング、両サイドの髪を風になびかせたようにうしろに流した・・違和感ありまくりの少女・るりりを見た瞬間、まどかは確信する。
るりりこそ、求めていた相方なのだ!
以前コンビを組んでいた相方と微妙な終わり方をしたまま、漫才への思いを引きずっていたまどかは、昭和アイドル好きの天然少女、るりりに相方になってくれと申し込んだ。
お笑い界からアイドルへの道を狙おうとしているるりりは、その誘いを承諾する。
天然で面白いるりりとまどかのコンビは、たちまち学校で人気者に。
そうしてまどかは、オーディションに申し込むことにしたのだが・・
るりりの様子がいつもと違っていて・・
るりりの様子がいつもと違っていて・・
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そのキャラが可愛らしいです。
漫才のかけあいも面白くて、それに最後もなかなか味のある終わり方ですよ。
三年生がいた頃の美術部は、先輩達の輝かしい作品と受賞歴に華やいでいた。
二年で次の部長に任命された節子。
二年で次の部長に任命された節子。
しかし、三年が卒業してしまってから、部員はどんどん辞めていくばかり。
いつも部室に来るのはオタクの梅原と、美術室登校の青木だけ。
残りの部員も辞めそうな雰囲気だった。
残りの部員も辞めそうな雰囲気だった。
ある日、独断と偏見で暴走する校長の提案で、美術室を補習のための教室として使う事を決めてしまう。
美術室の存続のため、デモを起こすことにする節子。
ビラを配り、署名を集めようと奔走するが・・失敗に終わる。
そして、作戦第二段。
バリケードを築き、花火を打ち上げまくり、校長に直接交渉する。
一人で突っ走ってきたと思われた節子だったが・・いつの間にか梅原と青木までもが熱くなって・・
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あり得ないと思いつつ、これくらい派手にやってくれると読んでいてスカッとしちゃいました。
青春です!
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この本は、2008年の1月に文庫化されるようなので、もし児童書を手に取りにくい・・と思われている方は、そちらで読んでみて欲しい一作です。
でも、単行本の挿絵が綺麗なので単行本をお薦めしますけどね♪