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ハッピーノート

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聡子は六年生。好きな男の子霧島くんと仲良くなるために、塾の夏期講習のあいだ、お互いの苦手科目を克服する「ハッピーノート」をつくって一緒に勉強するのですが……。なかなか自分らしくいられない女の子が、わがままでも人の言いなりでもない自分のペースをつかんでいく、ひと夏の体験-

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草野たきさんの本です。

今週は、児童書に走りました。

草野さんは、多分アンソロジー小説とかで何度か読んだ気がするのですが、きちんと読んだのは初めてでした。

何ていうか、この雰囲気・・癒されました。

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聡子は、学校での女子のグループの中で、窮屈な思いをしていた。

誰かに気を遣い、自分を出せない・・
それは、学校の友達の前でもそう。両親の前でもそうだった。

そんな生活を変えられるかもしれないと思い入った塾。

誰とも群れず、一人でクールに過ごすことが出来る塾。
その中で気になる男の子霧島君のグループに入りたいと思っているのに、霧島君は塾では話をしてくれない。

けれど、塾の後にミスタードーナツにて二人で勉強の復習をするのが日課になっていた。
塾では見せない笑顔で話してくれる霧島君に聞きたいこと、言いたいことは沢山あるのに・・聡子は気持ちを押し殺してしまう。


そんな中、塾に新入りのリサがやってくる。

一人で吉野家にいったり、派手な格好をしていたりととても奇抜で目立つ女の子。

聡子に話かけてきたと思いきや、かといってベタベタしてくるわけでもない・・

そんなリサに戸惑いながらも、聡子はリサと仲良くなって、憧れの塾の先生である富永先生と仲良く話している霧島君達のグループと仲良くなって、仲間に入れてもらえるかもしれない・・と思い立つ。

そうして、自分に無理をしてリサと仲良くなろうとする聡子だったけれど、リサの意外な側面が見えてくる。
そして、霧島君の謎の行動は・・?

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好きでもない友達と同じグループにいなければならないという苦痛。
他のグループに入りたくてもなかなか入れないというあの、思春期独特の微妙~な感じ。

久しぶりに色々なことを思い出しました。


強がっている風な聡子が、突然母に甘えてしまう所なんかは微笑ましくなりました。