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スカイ・ハイ

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「お逝きなさい。」
怨みの門。そこは不慮の事故や殺された人が、魂だけの存在となって辿りつく場所。
怨みの門番イズコが、そこにたどり着いた者達に3つの選択を課す。
一つ「死を受け入れ、天国へ行き再生を待つ」
二つ「死を受け入れず、霊となって現世をさまよう」
三つ「現世の人間を呪い殺す」
しかし、3つ目の選択を選ぶと、地獄へ行き、そして再生の無い苦痛が永遠に続く。

高橋ツトムさんの本です。
釈由美子主演でドラマが放送していたのでご存知の方もいらっしゃると思います。
たまたまテレビに釈ちゃん(特に意味はないが、昔ラジオでオセロケッツの森山さんが「釈ちゃん」と言っていたのが記憶に残っていて、何となく自分の中でも釈ちゃんになってる)が出ていたので、紹介しようと思ったのです。

ドラマは途中から見始めたのですが、これは結構深い物語です。
話の軸としては、怨みの門番「イズコ」の元に辿り着く人間達の選択の行方を過去を回想しながら追っていくという感じで繰り広げられていきます。

漫画から連載していたらしいですね。よく分からないですが。
でもこれ、小説としても十分読み応えあります。

自分が死んだらどうなるんだろう?という疑問を、少しやわらげてくれる感じとでもいいましょうか?

この話は殺されたにしろ、なんにしろ、この世に未練を残して死んでしまった人が主人公です。
3つの選択をするにあたり、イズコの力で過去の記憶を辿らなければならない。
自分がいない世界で、変わらず当たり前のように過ごしている人。
自分がいなくなり、初めて目にする事実。

それは、喜びであったり悲しみであったり。

そして、生きている間では気付くことがなかった事実を知った時。
人はどんな選択をするのでしょうか?

これは一度読んでみて欲しいです。
物語の展開にぐいぐい引き込まれていきます。