いっぱいの現実と、いっぱいの絵空事。何十、何百もの小説へと続く可能性を秘めた、虚実のあわいを走るルート350-。小説の地平を切り拓く、著者初の衝撃短編集。表題作の他、「カノン」「飲み物はいるかい」等7話を収録。
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ベルカ、吠えないのか?の古川日出男さんの本です。
初めて読みましたが・・・
なんていうか、良く言えば「個性的」で悪く言えば「理解不能」・・そこまで言っちゃうと極端ですが、何ていうのかな・・
突拍子もない、いや違う。
何だろう。独特なんですよね。
何だろう。独特なんですよね。
しかも、主人公が少年であろうが青年であろうが、または謎の人物(いや、人なのかも分からない)であろうが、その突拍子のない語り草は変わらないので話によっては「え?何?え?」と思っているうちに終わってしまうのもあって・・
なかなか不思議なインパクトのある作家ですね。
がしかし、読みづらさを感じるわけではない。
挫折するかも・・と思える程読みにくいわけでもつまらないわけでもない。
挫折するかも・・と思える程読みにくいわけでもつまらないわけでもない。
でもこれが、『短編集』だからそう思っただけかもしれません。
もし長編だったら・・途中で投げ出していたかも・・と思う、本当に不思議な言い回しです。
もし長編だったら・・途中で投げ出していたかも・・と思う、本当に不思議な言い回しです。
そして、「埋立地」がテーマになっている作品があって、中でも「ディズニーランド」を皮肉ったかのような話はディズニー嫌いとしては、楽しめてしまったり(笑)
それにしても、何かあるんですかね。「埋立地」に対する思いが。
お前のことは忘れていないよバッハ ☆カノン ストーリーライター、ストーリーダンサー、ストーリーファイター 飲み物はいるかい 物語卵 ☆一九九一年、埋め立て地がお台場になる前 メロウ ルート350
☆印部分が、例の「埋立地」関連の話です。
私としては、「お前のことは~」と「飲み物は~」辺りは普通に読めました。
これは好き嫌いが分かれる作家かもしれませんね。
他の作品もこうなんだろうか?とちょっと極めてみたくなったりしています。
他の作品もこうなんだろうか?とちょっと極めてみたくなったりしています。