あつくなる体、おきざりの心。吐息で心が満ちる夜。男と女が織りなす風景10シーン。
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石田衣良さんの本です。
でも、読んだ感じだと恋愛という感じに思えなかったのだけどね。
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神楽坂にある、とあるマンションを舞台にした10の話。
家族愛、不倫、夫婦愛、子供への愛情、性、60歳を過ぎて訪れた二度目の恋・・
様々な恋愛の形をマンションという枠の中で描いている。
伊坂幸太郎さんの終末のフールでも、同じマンションに住む人々が描かれていたけれど、この本を読んで、少しそれに近い感覚を覚えました。
石田さんは建物だけを固定させて、さっきの話に出てきた登場人物を出す、ということはしないんですよね。
私は繋がりのある話が結構好きなので、そのへんはちょっと残念だけど。
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別段つまらない本でもないけど、そこまで感情移入出来なかったのは登場人物の年齢層が30代から上だったせいかな。