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砂漠

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「大学の一年間なんてあっという間だ」入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という"砂漠"に囲まれた"オアシス"で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく。パワーみなぎる、誰も知らない青春小説。

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伊坂幸太郎さんの本です。

むむ・・!
これは・・一体何を伝えたかったんだろう?

大学生活を入学から卒業まで描いた話ではあるのだけれど、奇妙な縁(麻雀仲間として)で親しくなった、5人の若者たち。

クールで冷静で、鳥瞰型の北村。
やませみみたいな髪型をした、騒がしい笑い方をする鳥井。
スプーン曲げや、時に大きな車を動かす事が出来る太陽のようにほがらかに笑う南。
奇妙な演説をする変わり者、西嶋。
整った顔は怒っているかのような印象を受ける、東堂。

大学1年の、春。
大学2年の、夏。
大学3年の、秋。
大学4年の、冬。そして、春。

季節が変わり、少しずつ変わっていく何か。

合コンに参加し、ひょんなことから巻き込まれた事件。
更に鳥井にとって衝撃的な事件が起こる。
鳥井を思う南。
西嶋を思う東堂。

「お前は大統領か?」と尋ね、中年男を襲う、通り魔。
空き巣を企てるホスト。
学祭で行われる超能力者とそれを暴く男の対談。

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それぞれのキャラは嫌いじゃないです。

特に主人公北村の、なんてことは、まるでないという語りは好きです(笑)

ただ・・若干最後がまとまりすぎた感があるんですよね・・

色々な事件を織り交ぜた割に、あっさりとしているというか。

あと、麻雀を話に組み入れた意味はあったのか?
逆に全く興味はないし、読んでいてもルールが分からないから飛ばしたくなる印象がありました。

私だけですかね?

結構長い話なので、結局何を伝えたかったんだろう?って疑問に思ってしまったのは否めません。