本多孝好さんのデビュー作だそうです。
長編かと思ったら、短編でした。
なかなか素敵な作品揃いでしたよ。
なかなか素敵な作品揃いでしたよ。
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眠りの海 祈灯 蝉の証 瑠璃 彼の棲む場所
お薦めは、眠りの海・祈灯・瑠璃です。
崖の上から海への飛び込み自殺に失敗した元教師。
目が覚めると、波打ち際の岩場に揺れる炎と、見知らぬ少年の声がした。
少年は、男に「何で死ななければいけなかったのか?」と問う。
男は、「人を死なせてしまった」と言い、過去を話し始めた-
妹と二人で暮らしている兄。
部屋に帰ると、見知らぬ女の子がいた。
妹が帰ってくると彼女を、「大学の友達の幽霊ちゃん」と紹介した。
何でも、「葉山典子」と名乗る幽霊ちゃんは、本当は「美郷」というらしい。
だが、自分を死んだ妹典子だと思い込んでいるというのだが・・
だが、自分を死んだ妹典子だと思い込んでいるというのだが・・
従姉妹のルコは、僕にとっての初恋の人だった。
退屈だからという理由で高校を中退し、アルバイトでお金を貯めてはぷらりと旅に出て行ってしまう自由奔放なルコとは、様々なクイズを出し合って遊んだり、誰もいない小学校のプールに忍び込んだりして、色々な事をした。
そんなルコと遊んだ小学校時代。
そして、少し大人になった高校時代、ルコからとある相談を受け・・
そして、少し大人になった高校時代、ルコからとある相談を受け・・
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どの話も、ほろ苦く少し痛いのです。
だけど、何処か優しく切なくて。
だけど、何処か優しく切なくて。
本多さん・・これがデビュー作だそうです。
凄い作家だと改めて痛感!