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アヒルと鴨のコインロッカー

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引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ちかけてきた。彼の標的は―たった一冊の広辞苑!?そんなおかしな話に乗る気などなかったのに、なぜか僕は決行の夜、モデルガンを手に書店の裏口に立ってしまったのだ!

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伊坂幸太郎さんの本です。

今月からいよいよ映画の公開が始まります。
オールロケ地になった仙台では既に公開が始まっているようですが、全国では今月から公開開始です。

映画で誰が出演すると知った後に読んだのですが、とても原作のイメージにぴったりで驚きました。

というか・・この話は二部構成となっているんです。

大学入学を機に仙台に引っ越してきた椎名の話、と二年前のある出来事を語る琴美の話。

永遠に絡み合う事のない二人。

だけど、物語は奇妙な形で繋がっている。

ただ最後まで読んで思ったのですが、どうやって映像化するんだろう?という疑問。
それは最後の謎解きで「確かに」と思ってもらえると思うのですが・・

気付かないよな、まさかこんなラストになるなんて!

という意外性があって、とても面白かった。

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引越してきたアパートで椎名が知り合ったのは、悪魔のような印象を受ける長身の男、河崎。

「一緒に本屋を襲わないか?」


同じアパートに住む、外国人の男性に広辞苑を送りたいのだという。

良心がとがめながらも、好奇心に負け一緒に本屋を襲う手助けをしてしまっている椎名。

何故だが河崎のペースに巻き込まれてしまうお人よしだ。


一方二年前。

街では悪質なペット殺しが世間を騒がせていた。

ペットショップで働く琴美と、そのボーイフレンドのプータン人のドルジと共に偶然ペット殺しの犯人を見つけてしまい・・
事件に巻き込まれていく。

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河崎の元彼の琴美。
ドルジに日本語を教えてくれているらしい、河崎。
琴美の働くペットショップのクールな店長、麗子。
そんな麗子と偶然出会った椎名。

奇妙な人間関係が、少しずつ複雑に絡みあう。

そして事件の真相が明かされる-

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中盤位まで読んで、どうして現在の椎名の話の中に、琴美は出てこないのだろう?という疑問にぶちあたる。

それは予測がつくとしても・・
河崎の事は全く分からなかった!

やられた!という感じ。

固定観念というものが、邪魔をするのですね。

という訳で、映画がとても楽しみです。

しょぼい映画になっていないことを祈ります。