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1ポンドの悲しみ

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30代女性の恋模様を描いた、優しい短編集。本好きの人にしか恋ができないOL、夫以外の男性にときめく妻、いつ同棲が終わってもいいように準備をしているカップル――

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石田衣良さんの今月の新刊(文庫)です。

実は同じものを図書館で借りてしまっていたのですが、どうせならと購入してみました。

石田さん曰く、30代前半のまだ恋愛に迷っている人たちの恋がテーマになっているのだそうです。

でも、今読んでいる恋愛短編集スローグッドバイより大人でだからこそ深いものがありました。

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☆ふたりの名前・・同棲しているカップル。お互いの持ち物にお互いのイニシャルを入れて区別している。そんな中、友人から1匹の猫をもらって・・

誰かのウエディング・・華やかに見えるウエディングプランナーの仕事。結婚式で出会ったプランナーとの意外な出会いは-

十一月のつぼみ・・旦那と子がいる身でありながら、気になっている相手がいる。それは勤めている花屋の常連客で-

☆声を探しに・・原因不明で突然声が出なくなってしまった主人公。それを助けてくれたのは意外な人物で-

昔のボーイフレンド・・長く付き合っていた昔のボーイフレンドから真夜中の電話。久しぶりの再会を果たして-

スローガール・・偶然に出会った顔立ちの整った女性。しかし彼女は話し方や動作がとてもスローで-

1ポンドの悲しみ・・遠距離の彼女との久しぶりの再会。しかし別れの時間は近づいて・・

☆デートは本屋で・・・本を読む男が好きな主人公。意外な人物が本好きだと分かって積極的にアプローチをする-

秋の終わりの二週間・・16歳年上の夫婦。また1つ旦那の年齢に近づいた誕生日のデートは-

スターティング・オーバー・・会社の元同僚の3人。過去の恋愛に区切りをつける-


まだ自分の経験したことのない30代。

その中でも、心は20代のままだと思っているような大人になりきれていない大人たちの恋愛は、何だかちょっと切なくて、微笑ましくもあります。

☆印がお薦めです。


もっとちゃんと感想を書きたいのですが・・睡眠時間がなくなるのでテキトーですみません・・。

短編って、すぐに読めちゃうから好きなんですけど、これは1日に1作ずつというペースで読んでいくともっと深く味わえるかもしれないですね。