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たったひとつのプレゼント

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性同一性障害に苦しむ麻衣は、見た目は女性だが、まだ本当の女に戻りきれていない。普通の恋愛を求め、出会い系サイトで知り合った男性とデートをするが、男性の部分に触れられ「気味悪い」と罵倒され、深く傷つく。失意の中、博多の男性とメールのやりとりのみでの恋愛が始まった。彼は麻衣の体のことも理解した上で愛してくれるのだ。性転換手術を受ける決心を固め、彼との結婚、そして新しい自分に夢をはせる麻衣だったが…。性同一性障害を克服した著者が、切ない純愛を綴る、自伝的恋愛小説。


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藤沢さとみさんの本です。
図書館で見つけて、素敵な装丁に心を惹かれて借りてきました。

性同一性障害の主人公・麻衣。

幼い頃から、心と体のギャップに苦しんできた。
母を事故で亡くし、母の生きられなかった人生を女になって生きる決意をする。

女性ホルモンを取り、少しずつ女の体になっていくが・・それでもまだ完全に女に戻れてはいない。

ふとしたことから出合った友人、ノリにも会社の同僚で良き理解者である恵子にもそのことを伝えあぐねていた。

そんなときに出合った、出会い系サイトの男の人にそのことがバレてしまう。
罵声を浴び、深く傷つきながらも同じ悩みを分かち合える友人に出会い、性転換手術をする決意を固める。

更にメールでのやりとりで仲を深めていった修との将来に想いを馳せながら、手術の日を待ち望む麻衣だったが・・。

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面白いんだか面白くないんだか・・分からない一冊でした。

オチというか、ラストが無理やりな気がしなくもないし、会ったことも声を聴いたこともない人と結婚まで考えてしまうのも疑問。

高校の時に知り合ったメル友で、会ったことも電話をしたこともない関西の友人がいるけれど、手紙のやりとりとかはしてましたね。
今もふっといきなりメールがきたり、こなかったり。

でもそういうのは、共通の趣味の友人であり本当に生身の付き合いとは言いがたい気がする。
まして恋愛なんて心を通わすだけでまかりとおるものなのでしょうか?


この作家自身も、性同一性障害に悩まされていたようですが、いかんせん文章の構成があまり上手くないような・・。
読みやすいけど、後半急ぎすぎた感が否めません。

実際に主人公と同じ悩みを抱えていたように思えないのは何でだろう?
文章力の問題でしょうか?

うわ~酷評し過ぎました。
すいません。