歩太・夏姫、29歳。8歳年下の男に熱愛される夏姫…。再び、あのせつない恋物語が甦る-
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その夏姫は、一時期高校の教師をしていた。
そんな夏姫が担任をしていたクラスの教え子、古幡慎一の視点で描かれています。
そんな夏姫が担任をしていたクラスの教え子、古幡慎一の視点で描かれています。
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バイト先のカフェで、聞き覚えのある声を聞いて振り向くとそこには高校の時に担任だった憧れの斉藤夏姫先生がいた。
しかし、背も伸び髪の色も変えたせいであの頃の面影がほとんどなくなった今、目があっても気付いてもらえずにいた。
とある日、いつもカフェで待ち合わせをしている彼氏といさかいをしている彼女が、彼氏からコーヒーをひっかけられたことで慎一が助けを出し、二人はちゃんとした再会をするのだった。
そしてそのお礼にと、ご飯をおごってくれるという先生に付き合うことになった。
そして、その日のうちに先生の家へと招かれたのだった。
そして、その日のうちに先生の家へと招かれたのだった。
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それでも先生は言う。
「泊まっていくのは、無しにしてね。お願いだから、夜のうちに帰ってね」
それから、家に行くことがあっても泊まることはなかった。
それでも、二人で公園に行って色々な話しをしたり、他愛もない思い出話なんかをしながら毎日を過ごしていた。
それでも、二人で公園に行って色々な話しをしたり、他愛もない思い出話なんかをしながら毎日を過ごしていた。
しかし・・夏姫の中に、時々ふっと我に返ったかのように見せる寂しげな顔と。
謎の男「歩太君」の存在がちらつき始めて・・。
謎の男「歩太君」の存在がちらつき始めて・・。
膨らむ嫉妬と、夏姫への想い。
そして、親代わりとしてずっと面倒を見てくれていた祖母の突然の死・・。
夏姫の隠された想い・・。
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何だか・・。
この「天使の~」シリーズは、必ずどこかに死の気配が漂っている気がします。
この「天使の~」シリーズは、必ずどこかに死の気配が漂っている気がします。
あんなに子供みたいにやきもちをやいて、もがき苦しんでいた歩太も21歳の慎一から見ると10年経てばこんなにも迷いのない大人のようにうつることが不思議で。
でも、読み手としてはやはり歩太の10年前と同じなんだなと陰を重ねてしまったりするのです。
夏姫は、これで少しは気持ちを落ち着かせることが出来たのでしょうか?
もう一つヘヴンリーブルーという夏姫から見たサイドストーリーが出版されているので、それもぜひ読んで見たいです。
もう一つヘヴンリーブルーという夏姫から見たサイドストーリーが出版されているので、それもぜひ読んで見たいです。