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2006年に読んだ本 これが良かったランキング!ベスト8☆

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今回は、極めてシンプルにまとめたいと思います!!
とか言って長くなりそうで怖い・・。

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写真を見ていただけると分かりますように、今年これだけの本を買いました。
新刊・古本・図書館で借りたもの・人から借りたもの・・と新旧織り交ざって、色々な素敵な一冊に出会う事が出来て私は嬉しいんです。

一つ一つの本を紹介するのは、二重になってしまうし、どうやってランキング形式にまとめよう?
と考えた所、一つの名案が!
こんな感じで如何でしょう?


第8位

小手鞠るい/エンキョリレンアイ


新規開拓をするにしても、ジャケ買いするには勇気がいる・・。
そんな最近売れ筋の携帯小説系や、愛する人が死んでしまう系の典型的な物語、という単にそんな印象をもっていました。

こういうのって、そのくせ装丁が素敵なんだよね。憎い程に。
うっかり買って失敗した!になるのが落ちか?

と思っていたところ、後輩が貸してくださりました。

・・甘く見ていましたよ。
お決まりの展開なのに、どっぷりと小説の世界にはまってしまう感覚。

歳は近いと思っているだけで、決して近くない主人公とその想い人。
もどかしい恋、距離。
永遠の別れ。悲しみ・・。

ありきたりといえばそれまで。
だけど、携帯で小説は読みたくないけれど・・
こういうのって、結構好きだな。

何か大事なものを消失した時の気持ちは、まだほとんど味わったことがない。

想いが届かないなんていう可愛いものくらいで。

その想いを届けたい人が、この世からいなくなってしまったら?
また、すれ違ってすれ違って、その時間をもう取り戻すことが出来ないとしたら・・?

他人事ではなくなってきて、何ともいえない気持ちになるのです。


第7位


一つ疑問なんですが、バッテリーの文庫化の遅さに比べてこのMANZAIシリーズの発売の早さは何なのかね?

NO.6シリーズもなかなか出ないし(ようやく文庫の1巻が出たんだっけ)
一から読み直したくて、まだバッテリーの文庫を買っても読んでいないのです(一度読んでいるから)。
早く次が出てくれれば。。

ようやくバッテリーVは出ましたけどね。

続編が発売される模様で、それは嬉しいです。
映画もどうなることやら・・って感じですが、見に行きます。

前置きが長くなりました。

とにかく、このMANZAIシリーズは気持ちが軽くなります。
秋本と瀬田の掛け合いが、本当に漫才をやっている光景が浮かんでくるようで笑えます。

あさのさんの描く人物達は、割かし重いというか深く考えてしまうようなタイプが多い気がするのです。
瀬田もそうだしね。
でも、秋本の包容力溢れるその笑いのパワーには、いつも励まされてしまいますよ。

面白かった!


第6位

DIVE!!㊤㊦ /森絵都

今年風に舞いあがるビニールシート直木賞を受賞した森さんの代表作です。

「風に~」は、私的には今まで読んだ森さんの作品でも一番難しく、あまり心に残らない・・と言ったら失礼ですが、大人向けの物語だった気がします(実際そうですし)。

それに比べると、このDIVE!!という物語は子供向けに作られた話です。
児童書の類というか、ヤングアダルトっていうんでしたっけ?
あさのあつこさんのNO.6と同じ枠ですね。

1巻を読んで大分間が空いてしまったので、一から読み直していきました。
4章を読む頃には、もうすっかり頭の中に飛び込み台のコンクリートドラゴンがそびえたっていました。

それ程までに、水しぶきやあの静寂が浮かんでくるようでした。


第5位

失はれる物語/ZOO /乙一

また読み直してしまった失はれる物語で、やはり温かい気持ちや切なさに胸をしめつけられ。
更に兼ねてから読みたかった映画化もしたZOOの、乙一さんの黒い一面を見せ付けられ、「黒乙一」と「白乙一」の魅力にはまってしまったのでした。

しかし、「ZOO」に関しては今まで読んできた作品のどれよりもグロイ描写がありましたね。
こういうキモさは苦手です。
変にぞっとしました。

映画化した「SEVEN ROOMS」は、小説でもやはりラストが切なかったです。やりきれない。

今年の新作銃とチョコレートは未だ読めてません。
図書館で誰かが借りているのです。
早く返せ~!!


第4位

夜のピクニック/光の帝国・蒲公英草紙-常野物語-/不安な童話/黄昏の百合の骨/麦の海に沈む果実 /恩田陸

考えてみれば、今年は恩田陸さんの本を一番読んでいたようです。

映画化もし、観に行った夜のピクニックでは、ただ歩き続けるという歩行祭の中で、一つの賭けをする貴子と、その異母兄弟である融とのぎこちない空気。

ただ歩き続けるという話を、ここまで綺麗に膨らませてあの満足のいくラストまでもっていける恩田さんは本当に凄い!

何も起こらないのに、小さな描写がとても現実的でもあり。


そして、非現実だけれど心が温まる常野物語シリーズ。

そのうちの二作を読むことが出来ました。光の帝国蒲公英草紙です。

不思議な力を持つ、常野の試練。群れずに生きていく一族の、苦悩や使命。
読後の爽やかさ。温かくなった気持ちは、常野の人々に癒されたからなのでしょう。


一番はまった理瀬シリーズ

図書室の海三月は深き紅の淵を麦の海に沈む果実黄昏の百合の骨へとバトンの如く読み進めていったこのシリーズ。

面白かった!
これはヤバイです。

理瀬を知れば知るほど、その黒い部分にはまっていく自分がいます。

個人的な話ですが、黄昏の百合の骨の装丁に描かれている洋館?が、地元に出来た真新しい病院の造りに酷似していて、思わず写真を載せかけましたね。
勝手にあそこは「理瀬の・・」と妄想しています(笑)

あと、シリーズではないけれど不安な童話のあの謎解きをしながら読み進める事が出来る物語は相当面白かったなあ!

来年も、もっと恩田さんの作品を読んでいきたいです。
まだまだ沢山読んでない本がありますからね!


第3位

一瞬の風になれ①イチニツイテ②ヨウイ③ドン /佐藤多佳子

書き下ろしの新作でした。
三ヶ月連続刊行という嬉しい一冊でした。

とある陸上部(特に有名でもない)に、二人のスプリンターが入部したことからこの物語は始まるのです。

サッカー部から陸上部に入部した新二と、中学時代に陸上をやっていて、走るのは早いけれどスタミナが足りない連・・。この二人の少年の輝いていること!

1巻と3巻を比べると、二人の成長がはっきりと見えてきます。
それがどうしようもなく嬉しかったです。

森絵都さんのDIVE!!とは全く違う競技であるにも関わらず、この作品でも頭の中でははいつもトラックで彼らの走りを見ているかのような錯覚の中にいました。

この本はマスコミでも絶賛されていましたね。

あとはスローモーションも読んだな。

しゃべれどもしゃべれどもも映画化ですね。予告編を見ました。


第2位


高校時代から、このシリーズを書店で見かけていました。
気になっていたけれど、有名な作家の本は読みたくないと敬遠していました。

しかし意を決して・・図書館で見つけ、読んでみることに。

はまりましたね。
かれんの年上なのに、めっちゃ可愛くておっとりして芯の強いところと。
大学生になって、大人ぶっているけれどやっぱり中身はまだまだ大人になりきれていない勝利との恋愛。
ライバル達にはさまれながら、また出生の秘密に揺れながら行くべき道を決めるかれんに必死で追いつこうとする勝利・・
なかなか進展しない恋。

そのもどかしさが、たまらなく愛しくて素敵なのです。

文庫版では、現在8巻まで発売されています。
キスまでの距離/僕らの夏/彼女の朝/雪の降る音/緑の午後/遠い背中/坂の途中/優しい秘密・・

シリーズ的には、10巻までが発売されていて文庫になるのは年に1回なのですよ。
待ちくたびれてしまう・・と思っていたところにNHK-FM「青春アドベンチャー」での放送が待っておりました。

一足早く10巻分まで内容が分かって嬉しいです。
文庫を気長に待つとします。

あと、今年映画化された「天使の卵」を今読んでいます。
映画を見ちゃうと世界観が狭まるかな?と思って、小説から。


第1位

底辺女子高生/エバーグリーン/夜の朝顔 /豊島ミホ

文句なしに、2006年チャンピオンは敬愛する豊島ミホ氏で決まりです!!

今年は、4冊も本を出してくださりました。

①陽の子雨の子
②夜の朝顔
エバーグリーン
④底辺女子高生

本当に嬉しい悲鳴を上げたくなるところでした。

特に群を抜いて感動というところにまで達してしまった底辺女子高生!!
作者初エッセイ本にして、私の中で最高傑作になってしまいました。

こんなにも私と考え方が似ている人が、この方以外にいるのか?!
と疑問に思えるほどでございました。

言葉の紡ぎ方が軽快でテンポ良く進む、その過去の暴露本とでも言うべき内容に笑ったりじんとしたり、人生の参考にしたいくらいの素敵なエッセイでございました。

そのせいもあり、都内近郊で無料配布されているL25で「やさぐれるにはまだ早い」というエッセイを連載なさるということで定期購読している始末です。
何とでも言ってくれ!笑

また、エバーグリーンの、あの10年前の約束というモチーフが素晴らしく、胸が熱くなりました。

来年も彼女に期待してます。


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本当にざっとで申し訳ない程の気の抜けようですね。
昨日の音楽編は一体・・?的なね?

まあまあ・・。
ともかく、来年も沢山の本に出会うべく私は読み続けます。

新年一発目は、多分村山由佳氏の「天使の梯子」か森見登美彦さんの「夜は短し歩けよ乙女」になるかな。