No-music.No-life

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嘘つき。やさしい嘘十話。②

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あの空の向こうに

とある国。
教師。憂鬱な月曜日。

愛する生徒たちのために、嘘をつき続ける。

教師は今日も、生徒三人が転校したことを伝えた。そして別の二人も、長期の海外旅行に行ったということも。

嘘だった。

三人の生徒は、あの「戦争」によって死んだ。
そして二人は、「爆弾」の後遺症で治る見込みのない病に侵されたのだ。

あの「戦争」も、「爆弾」の後遺症も、『偉大なるK』によって、なかったことにされたのだ。
某大国に占領され、「戦争」の話をすることも禁じられ・・。

生徒も、全てを理解している。
教師の悲しい嘘も、優しい嘘で返してくれるのだ。

教師は、戦争の後遺症で顔が無残にただれ、髪が抜け落ちたりと容貌は変わり果てた。
それでも、誰も顔を見てぎょっとする人などいない。
戦争の後遺症など、「なかったこと」にされているのだから。

その頃。
失われた首都から遠く離れた新首都。
官僚達が会議を開いていた。

そして、事実と、新たな政策を立ち上げる。

新たな、大きな嘘と、何も知らない国民たち-


何だか、三崎亜記さんって、いつもこういった戦争っぽいのを描いているような。
というか、「となり町戦争」しか知らないからだ!

なんとも考えさせられる話でした。
仕方なくつき続けなければならない嘘。
やりきれないなあ。


やさしい本音

心機一転、ゆるやかなパーマをかけようと美容院に行った主人公。
ゆるく、と伝えたパーマは、無残にきつくかけられボリュームを持っていた。
担当の美容師に褒められ、嘘でこの髪型に文句を言わなかった。

彼氏と、喧嘩した。
前の彼女と会ってしまったことを嘘をつけない彼氏。
意地を張り、会わないまま一週間以上が経った。

ボリュームのあるパーマを見て、今日は他人を装って、とことん嘘をつきまくろうと決意する。

いつもはしないような大胆さで、買い物をしているときにかかってきた電話。
公衆電話からだ。

出ると、彼氏だった。
今ミヤケくんとお台場にいるとうそをつく。
ミヤケくんなどいないのに。
とあるカフェに入る。
一人なのに「あとからもう一人くる」と嘘をつくコーヒーを待つ。
なのに、突然ミヤケくんが現れ、助言してくれた。
そして、彼氏に電話をかける決意をして・・


何か架空何だか現実なんだか分からない展開でした。
まあラストは、良かったなとほっとしましたけど。


象の回廊

旅でであったケイと、美咲とT。
旅から戻ってきても、ケイとは連絡が途絶えることがなく。

美咲とケイの物語。


こういう話は嫌いだ~!
わけ分かんなくて、途中でやめようかと思った。
で、上の内容ですいません。


きっとね。


勝夫の家に転がりこんできた誠一。
母の病気で実家に戻っている。

今日、初めて自分の店に来たトオル

勝夫の店は、カウンターだけの小さなバーで、午後八時に開店する。
常連客でいっぱいになる店。
その店のコックになった誠一。
誠一もまた、気づいたら一緒に勝夫のところで暮らすようになっていたのだ。

とこの話もわけがわからん。
同性の恋愛?
なのかな?
勝夫が怖いわ。色々な男と寝ているなんて。
というか、この話自体が意味が分からなかったな。


やさしい嘘。

京子さんは母の遠い親戚で、公立高校で英語を教えている。
中学3年。
出の、頼れる家庭教師的な存在だった。

五十歳には見えない容姿、派手な感じ。
京子さんには、実業家で二つのホテルを経営しているという旦那さんがいて、ゴージャスな感じを与えている。

それに比べると、出の母親のなんと情けないことか。
ドイツで暮らしていた母は、何とか今もドイツ語の仕事を通してドイツと繋がっている。

あの男が帰ってこなくなって、今日で十日になる。
嘘をついて、出て行ったきり連絡はない。

八年前、ここに転がりこんできた男。
ぼくと母が、ドイツから東京に帰ってきて、二人だけの生活が始まった頃、あいつが現れた。

今日のことだった。
池袋で、偶然あいつを見つけた。
静かに僕は尾行を開始。

古ぼけた不自然なドアのあるアパートにあいつは入っていった。
いけないと思いつつ、ぼくはドアの前まできてしまった。

不自然な日本語を喋る女とバカみたいなあの男の声が聞こえてきた。

家に帰ったら、母に言うつもりだった。でも言えなかった。

相変わらず京子さんは家に来て、母に文句を言いながらぼくに英語を教えてくれていた。
そしてあるとき、大事な出席簿を置き忘れていったことにぼくは気づく。

電話をかける。出ない。
そこで、直接京子さんの家に行くことにしたのだが・・


本当にやさしい嘘だなあと感じた。
京子さんの真の姿を知り、だからこそやさしい気持ちになれた出。
母も男の子とは忘れて元気になればいいのにな、と感じました。


全体的に、読みづらいのと読みやすいのがあったかなと思います。
次回もまた楽しみにしていますが、出るかな?

感想を一度ワードに入れていて(数話読み終わったら文字にする、みたいなことをしてた)いたら、文字数があり得ない感じになりました。

読みづらくて申し訳ない。