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ありふれた風景画

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高校2年生の高遠琉璃は、ウリをやっているという噂を立てられ、上級生に屋上に呼び出されたところを、綾目周子に助けられる。周子は美貌の持ち主だが、その特異な能力によって噂に上ることが多かった……。
しかし瑠璃は、次第に周子に惹かれて行き・・

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あさのあつこさんの新作です。

9月には、待望過ぎて泣けてくるほどのNO.6の最新刊&早いなあ・・と思いつつ嬉しい「THE MANZAI」のこちらは文庫が発売されます。

今作「ありふれた~」も、語呂がいいですよね!

カバーも、やまだないとさんの絵で(初めて見たかも)なかなか素敵だぞ!

と思いつつ、いまいちあらすじを読んでもどういう話なのか分からない感じがありました。

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ウリをやっていると噂されている主人公、瑠璃。
その日も、その噂が元で先輩から呼び出しをくらってしまっていた。

事実を言っているまでなのに、信じてもらえず、更にびんたまでされてしまう始末。

その時だった・・

突然大きな鴉(カラス)が、上空を舞い始める。
恐れをなして逃げる先輩たち。

そこには、とても美しい顔立ちをした、綾目周子がいた。

周子は、不思議な能力を持ち回りから気味悪がれたり、奇異な目で見られていたのだ。

しかし、それが瑠璃と周子との出会いだった。

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ウリなんてやっていない瑠璃。
しかし、そう噂される原因はあった・・。

自分の、性癖(同姓しか好きになれない)を知られたくなかった。
男と寝れば、それから逃げ出すことが出来ると思った。
そして、3人の男と寝た。
しかし、何も変わらなかった。
噂だけが尾ひれをつけて広まっていった。

周りの人間全てに、距離を置いてきた瑠璃。
不思議な能力のせいで、気味悪がれてきた周子。

二人は、少しずつ心を通わせて行くが・・

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先輩から呼び出される原因になった、加水洋祐との関わり。
洋祐から、不穏な念を感じる周子。
洋祐と付き合っていた女の突然の死。

・・色々なことは起こるけど、二人は変わらないんですね。

瑠璃が、確実に周子への想いを強めていき・・
周子はそれを拒否しない・・。

といっても、別にそういう話になるわけではなく。
微妙な距離をとりつつ、二人が通い合っていく様が描かれているので違和感はありません。

しかし、この本一冊読んで・・
一体何を伝えたかったのか?
を理解することが出来ませんでした。
残念です。

あさのさんには珍しく、女の子が主人公だったからかしら?