No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

さよならの向こう側㊦

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あ、そういや作家の名前を入れ忘れました・・・!

井上香織さんの本でございます。

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昨日㊤をアップして、㊦って早すぎやしねえかい?
と思われるでしょうが(誰も思ってないって)
いやはや、2時間半くらいぶっ通しで読んでたら読み終わってしまった。

だってさ・・。
㊦に入ったら急に面白くなったんですよ!
昨日㊤であれだけ酷評していた私が思ったんですよ!
間違いない!(そうか?)

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㊤の最後の章で、主人公理桜が大学生になり・・
仲間と呼べる友達が出来・・皆で海に行った。
その時、仲間の綾乃がこちらも仲間の一人、自由奔放でふらりと旅に出てしまう大地に「今付き合っている人がいるのか?を聞いて」と頼まれる。

そして、二人仲間の輪から抜けて質問をしたところで、突然の雷雨と大雨が!
慌てて二人は洞窟の中に逃げ込むのだが・・

というところで㊤が終了。
㊦はその続きからです。

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二人洞窟の中から出る事が出来なくなり、色々な話をする。
線香花火をして、遠距離をしている龍の話や・・
大地からの突然の告白・・。

雨が小降りになり、急いで仲間のところに戻ったものの、大地が好きな綾乃の目は冷たく鋭かった。

そして、そのことがきっかけで綾乃とは疎遠になっていった・・。

帰宅し、倒れるように眠りこんだ里桜。何だか熱っぽいことに気づき、薬を飲んだせいか睡魔がすぐに襲ってきたのだ。

ふと、目が覚めるとバックの中で携帯がなっているのに気づいた。
親友の舞美からだった。

龍先輩のおばあさんが亡くなり、今先輩が地元に戻ってきている・・。
という知らせだったのだ。

動揺する里桜。
龍之介からは、高校卒業の時に届いた謎のメール・・

「いわず語らぬ蝶ふたつ ひとしく立ちて舞いゆけり うしろを見れば野は寂し 前に向かえば野は寒し 過ぎにし春は夢なれど 迷いゆくえはいずこぞや」

という詩が、今の心境だという内容だった。

何度読み返しても、意味が分からずいったい龍之介に何が起こったのかは知るよしもなかったのだ・・

その時から、龍之介からは電話も手紙もメールすらもない日々を過ごしてきた。

おばあさんが亡くなったという知らせを、直接もらうことは出来なかった・・
と思い、ふとメールをみると龍之介からのメールが届いていた。

葬式に参列してもいいのだろうか?
先輩に拒絶、いや別れを切り出されるのではないか?

不安に駆られながらも、舞美の力も手伝って参列することに。

そこで見たのは、3年前とは変わってしまったように見えた龍之介だった。

舞美の彼氏、雅の協力で龍之介と再会を果たした里桜。
しかしもう一度ちゃんと話したいと考え、また明日会おうと約束する。

久しぶりに両親の元に帰っても、変わらない父に・いや母にまで酷い言葉を吐き捨てて、里桜は近くの公園に足を運ぶ。

そして、何故かそこには大地がいた。

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翌日。

龍之介からのメールで、里桜はあの森へと足を運んだ。

そして龍之介に、里桜はあの詩の意味を聞こうとするが。。
強く反論されて驚く。

とそこに大地が現れ・・
先輩は里桜に、別れを告げる。

しかし先輩の手には、里桜がプレゼントしたマスコットがあった。。

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それからは、何も考えないようにバイトに明け暮れた。
大学では、里桜に関する悪い噂が尾ひれをつけて広がっていた。

仲間たちの必死のガードで、何とか噂消えていくが・・。

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大地の想い。
龍之介との再会。
アルバイトで家庭教師をしている女の子の夢。
忘れかけていた絵への想い。

里桜は絵本を描きたいと思いはじめる。

そんな時、綾乃から龍先輩が東京にいるという話を聞く。

信じていいのか?
期待していいのか?

気持ちは揺れながら街を歩いている。
すると横断歩道の反対側に龍の姿が!

しかしやってきた雷雲に震えが止まらなくなり、横断歩道でうずくまってしまう里桜。
里桜に気づいた龍之介。

そこには、車が突っ込んできて・・・

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普通に事故で死んでしまうのか?
と安易に結末を予想していたら、見事に違っていました。

せっかくめぐりあえたのに、この結末はとても寂しかった。

ずっと想ってくれていた大地も、写真を撮るために海外に行ったきり連絡が途絶え・・
何より里桜はこれからどうなっていくのだろう?
と心配です。

それでも、きっと心は満たされた想いで一杯なのでしょう。

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後輩はラストで泣いたと言っていたけど、まあ特に泣かなかったけどね。

それにしても主人公、泣きすぎだよ!笑

私は、本を読んで泣いたことがあったかなあ?