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ネバーランド

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舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。

恩田陸さんの本です。

学園モノが好きな私。

四人の少年たちが繰り広げる物語を、最初はそうでもないかな?と思って読み進めていました。
その時点で大きな間違いだったのですけど。

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冬休み、年末年始の為帰省していく生徒たちの中で、様々な事情を抱えて寮に残ることになった4人の少年-

美国、寛司、光浩、統。

4人だけの生活、7日間という短い間に起こる事件、それぞれの『告白』・・


それぞれが抱えている秘密を打ち明け、
いつの間にか普段では出さないようにバランスを保っていた部分(素の部分)をさらけだしていることに気づく。

そしてバラバラだと思った4人の関係が、少しずつ変わっていく。

美国の過去のトラウマ、寛司の両親とのいざこざ、光浩の重い過去、統の昔の記憶・・

・・・

本をまとまって読む時間がなかなか取れなくて、ちょっとずつ読んでいたから上手く感想が書けなくて申し訳ないんですが・・

最初の感想とは全く別の感想を持って、読み終えることが出来ました。

気がつけば、4人の少年達に魅せられていって、終わってしまうことが残念に思ったくらい。

ちなみに私の中では、寛司が好きです(笑)

それにしても・・光浩の話は、ちょっと重すぎのような気がしました。
一人だけ何だか重みが違うなあって思って。
最後は私も、光浩と同じように、大人の不条理さ、子供への過剰な期待・・色々な部分で、反発心を持ってしまいました。

あんなに身勝手な大人って・・どうなんだろう。
光浩は、将来あの人を許すことが出来るのかな・・?

・・・

今日、久々に図書館に行って

恩田陸さんの『球形の季節』と『三月は深き紅の淵を』と『不安な童話』
中村航さんの『リレキショ』を借りてきました。

読み終わったら記事にします。
今年も読みまくる予定です。