くまの名前
聞き間違い
ダオベロマン
こわい話
さそりの井戸
ヘビノボラズのおばあさん
さばのみそ煮
川の蛇口
ふわふわの綿菓子
連絡帳
猫が飼いたい
善行賞のリボン
北村薫さんの本です。
恥ずかしいことに、北村薫さんの作品を読んだのは初めてで、『「ターン」という作品を書いている人』というくらいの知識しか持ち合わせていなかったのです。
難しい本を書いている人なのかな？
などと安易な想像をしておりました。
そのせいかもしれませんが・・・
この作品・・・とてもよかったです。
日頃ストレスが溜まっている自分には、心が温まるというか・・ポカポカした気持ちになれました。
とにかく、読みやすい。
（読みやすさをリクエストしてこの本を借りたのです）
それでいて、心温まるお母さんとさきちゃんの日常の・・何と柔らかいことか。
そんな物語たちに、優しい挿絵がついて・・心はいっそう温まります。
読んでいくうちに、そういえば・・
何で二人暮らしなんだろう？
あれ？お父さんは？
という疑問が沸いてきます。
その謎解きは、物語のちょっとしたところに出てくるのですが・・・
それに気づいてしまうと、急に親子二人の何気ないやりとりに切なくなってしまったり。
私的なお気に入りは・・
「聞き間違い」と「連絡帳」と「ふわふわの綿菓子」です。
毎日にちょっと疲れている人に、読んでもらいたい本です。
