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純粋培養閲覧図

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望月さんの4冊目の本です。

―秧菁殕椡寨?

九月、夏休みが終わっても、夏の終わりを惜しむため毎日野山を歩き回るのが従姉弟同士の夜一と君華のサイクルだった。けれど祭の前日、夜一は怪我をした不思議な少女と出会う―

従姉妹同士で、いつも君華の言いなりになっていた夜一。
好きという気持ちを、相手にわかってもらえない悔しさから、気持ちとは正反対に夜一にぶつかる君華。

そんな時、家の庭で顔に傷をつくった少女と出会った夜一。

少しずつ、夜一の中で何かが変わっていく。
それと同時に、少しずつ君華とは気まずくなって・・・

本当にこうなりたかったのだろうか?
自分の気持ちは?

葛藤していくなか、ある事実が明らかになって・・・。

最後は、二人が気持ちを打ち明けあって上手くいくラストです。
そして、偶然出会った少女の正体が明らかになります。

有り得ないことだけど、ちょっと優しい気持ちになれます。

▲ルスの花園

忘れ物を取りに行った第一理科室で井上仁美は何かと噂の多い弓削佳純のキスシーンを目撃する。以来彼女は理科室で弓削が世話をしている蘭の花が気になってしかたがないのだが―

この話は、ちょっとグロイというか、何ていうか後味が悪いです。

純粋培養閲覧図の続編というか、番外編というか、話は繋がっているのですけど
君華の姉、物理教師の華絵を好きな弓削の愛情表現がちょっとゆがんでいるんですよね。

それと同時進行で、井上とその彼氏の越智の恋愛が絡んできます。

何度読んでも難しくて、読み返して読み返しての繰り返しです。

ちなみに、夜一の本当の父が実は意外な人物だということも、分かってきます。
何気に奥が深い一冊です。