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京の縁結び 縁見屋と運命の子

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京で暮らす5歳の貴和は黒笠の法師に追いかけられていたところを、神社で遭遇した少年に助けられる。そんな恐ろしい出来事のあった翌日、今度は貴和の母が姿を消してしまう――。
それから数年後、12歳になった貴和は町の薬種問屋「白香堂」に奉公することになり、そこでかつて助けてくれた少年・燕児と邂逅する。
燕児は縁見屋という口入屋の息子で、医者を目指して白香堂に勉強にきていたのだ。
ところが燕児は言葉をいっさい発さず、それは母・お輪の命を守るために交した、ある法師との約束によるものだと聞く。
いっぽう、町では疫病が流行り、貴和の友人も患っていた。
ある祈祷師による祈祷が効くと評判になり、貴和が会いに行くと、そこには黒笠の法師がいて――。
縁を背負った数奇な者たちの運命が、動き出す。

三好昌子さんの「縁見屋」シリーズ第二弾。

個人的に二作目の方が更に面白く感じました。

どこで1作目の人たちが出てくるのか、どう続いていくのかと思っていましたが、臙児がここで出てくるのか・・・!という感じでした。
そして一作目に繋がる壮大な展開になっていて面白かったです。

けれど臙児の運命はこうなると決まっていたのかなと思うと、悲しくもあり寂しくもありますが、同時に嬉しいことでもあるのかもしれませんね。

恐らく続編はもうないかと思いますが、楽しく読ませていただきました。
(4点)