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村上海賊の娘(三)

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織田方の軍勢は木津砦に襲い掛かった。雑賀党一千の銃口が轟然と火を吹き、その猛攻を食い止める。本願寺門徒の反転攻勢を打ち砕いたのは、京より急襲した信長だった。封鎖された難波海へ、ついに姿を現す毛利家と村上家の大船団。村上海賊には、毛利も知らぬ恐るべき秘策があった。自らの家を保つため、非情に徹し、死力を尽くして戦う男たち。景の咆哮が天に響く――。

和田竜さんの「村上海賊の娘」シリーズ第三弾。
 
戦は華やかなもの、とイメージや想像のみで憧れていただけの景にとって、初めて体感する戦の現実は衝撃的なものだったに違いない。
 
世間知らずでちょっとおバカな印象もあった景が、戦を知った事でまるで別人のように変わります。
 
あれだけ景にぞっこんだった七五三兵衛の変貌ぶりも現実をつきつけます。
 
村上海賊と眞鍋の戦いは果たしてどうなるのか。
(4点)