目の前に突然現れた親指大のオヤジに、なぜか親近感を覚える中学生の理子。それもそのはず、彼は未来からやってきた理子の息子だというのだ。その不思議な出会いは、思春期のいらだちを持てあましていた理子の気持ちをゆっくりと解きほぐしてゆく。少女の心の成長を爽やかに描いた「未来の息子」から、不穏な生理的衝動を描いた「女」まで、味わいの違う5編を収録。―ありえぬ世界、じっと目を凝らすと心で見えることがある。
椰月美智子さんの本です。
むむ・・・！
これは好き嫌いが分かれるかもしれませんね。
ほっこり系のイメージがついてきた椰月さん、このようなブラックな作品も書かれるのですねえ。
前2編は変わったものが出てきたりするものの、優しい作風は変わらずなので普通に読んでいましたが、後ろ2編はダークでした。
そしてあまり好みではなかったかな。
この作品だけがこういう感じなんでしょうか。
沢山作品を出されているようなので、他にも色々読んでみたいと思っております。
（3.5点）
