幼いころには天才卓球少女として名をはせた富田多満子は、恋愛と仕事に挫折して帰郷する。亡き母が経営していた卓球クラブは赤字に陥り、活気もなく部員もさえない面々ばかり。しかし多満子は、クラブを再建し自分を捨てた元恋人ペアを倒すため、元プロボクサーの萩原久とペアを組み、全日本卓球選手権の混合ダブルス部門に出場することを目指す。
監督：石川淳一
脚本：古沢良太
そもそもコメディ系の映画を見る人ではないのですが、ここ最近連続で映画館に映画を観に行く度にこの映画の予告編がやっていて。
ガッキーの可愛さは勿論なんですが、「面白そうだな」と素直に思えて、それを何度も見ていて気になっていたのであります。
感想としては、
久しぶりに安心して笑って泣けて老若男女誰にでも楽しめる映画、という感じの映画を見たなあと思いました。
コメディが強い感じかなあと思って見ていたのですが、卓球の特訓や試合のシーンはなかなかスポ根モノといった印象で、ドラマとしても起承転結がちゃんとしている王道の作り。
また、全体的な配役が合っていて、それぞれのキャラクターの魅力を十分に引き出していたように感じました。
瑛太はドラマとかでちょっと合っていないキャラだなあ・・・と思う事が最近多かったのですが、今回の役は凄く自然。
元ボクサーで妻子と別れた訳ありの男なんだけど、ちゃんと格好良い。
ガッキー演じる多満子との掛け合いも良かったです。
そして今回何より良かったのが、蒼井優！！
なんと中国人の役！
流行らない中華料理屋を夫婦で営んでいるのですが、配膳が荒い！皿を投げ置く(笑)
「入口ニラー油マイトケ！」とか（で実際旦那がラー油を巻きに行って帰ってくるさりげないシーンもセットで笑える）登場シーンはそこまで多くないのに、強烈にインパクトを残す役でした。蒼井優に何度笑わされたか分からない(笑)
最近こう、突き抜けた感じの役も演じるようになってきましたが、やっぱり演技力があるので何をやっても印象的なのがいいですね。大好きです。
真木よう子の亡くなったお母さん役（子供に対して強烈な熱血指導者ぶりですが、はまり役）、斎藤さんも悪くなかったです(笑)
広末もいい味出してましたが、歳を取っても綺麗なのだけれども、老けたなーと個人的に思ってしまいました。。あの全盛期のころをリアルタイムで知っているせいもあるだろうけれども。でも、赤髪の方が似合っていましたね。
全体的に配役も良かったと思うのですが、唯一・・・・
永野芽都がこの映画に関しては全然可愛いと思えなかった・・・・
多分、髪型とかメイクのせいだと思います。UQモバイルの時は可愛いと思うし。
そして主人公（＝ガッキー）の恋人を奪う生意気な女の子の役なので、ガッキーよりも可愛くて更に魅力的ではないとダメだと思うんですよ。
なのにどうもそこだけしっくりこなかったんですよね。。何だろう。
それを言ったら、主人公もこんな可愛い子が、長年彼氏もいなくて、突然降ってわいた奇跡みたいな恋も、ソッコーで振られて終わるというような展開がありますか？！という感じなのですが、それを言ったらおしまいなので突っ込まないことにして（笑）
母親からスパルタ教育を受けて幼少期から天才卓球少女の名をとどろかせていた主人公。
強制的にやらされていた卓球を、母の死をきっかけに封印。
卓球からは長年離れていた。
そして気付けばアラサー。結婚の予定もなく恋人もいない。こんな毎日に奇跡なんて起こらないと思っていた矢先、同じ会社のプロ卓球イケメン選手と急接近。恋人に。
このままいけば結婚か？！と思っていた矢先、新たにやってきた若い選手と恋人の浮気を目撃。
傷心で田舎に帰ってきたのだが、潰れかけた家業の卓球教室でコーチをすることになり卓球を復活。
そして卓球教室を流行らせるため、手っとり早く人を集める方法として、ミックスでの大会出場を決意するのだが――
ミックスであれば簡単に結果を出せると思っていたのに、現実はそう甘くなかった・・・
挫折と失敗を経て、チームが団結して再度大会を目指していく中で、ペアを組んだ二人が反発し惹かれそしてすれ違い・・・恋愛も絡み、ミックス解消か？！となり・・・
王道の展開ながら、男女も年齢も子供も大人も関係なく、本当に安心して楽しめる映画だったなあと思います。
予告編の期待通り、と言ってしまえばそれまでですが、最近疲れてるなーとか笑ってないなあーとか思う人がいたら、ぜひ観て欲しい映画でした。
ちなみに本物の卓球選手達も本人役でちらほら登場しているので、卓球ファンの人はぜひ。
フジテレビの映画なので、多分地上波で放送するだろうと思います(笑)
（4.5点）
