『チルドレン』から、１２年。
家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。
家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちと、罪と罰の物語。
伊坂幸太郎さんの本です。
「チルドレン」の続編。
やばい・・・読んで思い出したけど、全然「チルドレン」の内容を覚えていない・・・！
というか、陣内さんのインパクトが凄過ぎて武藤の事すらあまり記憶にない・・・・！
などど読みながら思っていましたが、「チルドレン」は面白かった、という印象だけは残っていて、続編ということで楽しみにしていました。
今回は「交通事故」がテーマ？となった長編。
保護観察中の少年、少年が起こした死亡事故、その少年が体験した子供の頃の交通事故と友人の死――別々に起こっていると思ったその出来事は、奇妙に繋がっていて・・・
陣内さんのはちゃめちゃぶりは今回も健在。
その上司の下につく武藤は相当大変だと思いつつも、陣内の冗談のような本気ともつかない発言や行動で不幸になった人は一人もいなくて。
確かに救われている少年少女達がいて。
色々考えさせられちゃいました。
交通事故や少年の犯罪など、テーマは結構重いと思うのですが、陣内さんのキャラクターがそれを中和しているので悪くないです。
やっぱり面白いなあこのシリーズ！
続編を期待します。
（4.5点）
