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蒼路の旅人

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生気溢れる若者に成長したチャグム皇太子は、祖父を助けるために、罠と知りつつ大海原に飛びだしていく。迫り来るタルシュ帝国の大波、海の王国サンガルの苦闘。遥か南の大陸へ、チャグムの旅が、いま始まる! ──幼い日、バルサに救われた命を賭け、己の身ひとつで大国に対峙し、運命を切り拓こうとするチャグムが選んだ道とは?

上橋菜穂子さんの本です。
 
シリーズ第6弾。
 
今回はチャグム編。
一冊または上下編で物語としては完結する展開だった今までのシリーズとは違い、最終章三部作に繋がる展開になっています。
 
前回のサンガル王国での一件で懇意になったサンガルのサルーナ王女達からの密書。
タルシュ帝国の罠と知りながら、帝との決別によって外の世界に再び出る事になったチャグム。
 
今回はシュガがお供することはできず、チャグム一人での旅。
そして困難に困難を極めた道のりは、チャグム自身を嫌でも成長させていきます。
 
どうもタルシュ帝国の王達が好きになれなかったので、いつものようにスムーズに読めない部分はありましたが、、あれだけ皇太子である身分を疎んでいたチャグムが、国のため、民のために勝てるかどうかも分からない大きな賭けにたった一人で挑もうと決意するラストが印象的でした。
 
果たして物語はどういう結末を迎えるのか。
 
次からひたすら守り人シリーズの感想です(笑)