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大奥の女たちの明治維新 幕臣、豪商、大名――敗者のその後

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江戸城無血開城の日、幕府に続き大奥も消滅した。
しかし、御殿から去った篤姫和宮、数百の奥女中たちはその後も懸命に生き抜いた。
失業した3万余の幕臣や家族も同様だ。 大政奉還から150年。 語られてこなかった「敗者の側の明治維新」に迫る。

安藤優一郎さんの本です。
 
この新書サイズ、実は結構好きなんですけど、こういう読みもの系ってなんだってこんなに読みにくいのでしょうねえ。。何とも難しいというか。
 
篤姫の話は、驚く程少ないです。
 
ただ、教科書ではほぼ語られない江戸時代が終わった後の姿が書かれているのがとても興味深いです。
江戸が牧場と桑畑だらけになったことであるとか、徳川の家臣たちの貧困生活(他の商売に手を出してみるが、素人仕事なので上手くいかずに火の車・・・見たいな感じ)などは、なるほどそうだったのか・・・!という新鮮な気持ちで読めました。
 
ただ大奥の女たちの・・・というタイトルの割にはあまり有名でない大奥の人達にスポットを当てているのと、この辺に詳しくないか興味がない人にはいささか退屈かもしれませんね。
(3.5点)