No-music.No-life

ヤフーblogから移行しました。

ライアの祈り

イメージ 1
 
 
縄文時代から豊穣な土地として営みが続けられてきた青森八戸に赴任してきた桃子。バツイチ、35歳で恋に臆病になっている。人数あわせで呼ばれた合コンで出会ったのは、何とも風采のあがらない考古学者だった。彼の誘いで遺跡発掘に目覚めた桃子。古代の人々の、豊かで人間愛に満ちた暮らしを知るうちに、背負ってきた様々な呪縛から解き放たれていく。不器用な二人の思いは成就するのか……。

森沢明夫さんの本です。
 
久しぶりの森沢さん。
で、ところどころに津軽百年食堂の話やカーリングの話が出てくるなあ・・・と思っていたら、津軽三部作の完結編?でした。
 
そして前二作でも登場していた(久しぶり過ぎて全然思い出せないんですが・・・)、桃子が主役の今回。
 
縄文時代の話と現代の話が交互に展開されるんですが、当初この縄文時代の方の話が全然入ってこなくて、ページ数の分厚さからちょっと無理かも・・・と嫌な予感はしたんですが、幸い桃子サイドの話はいつもの森沢さんらしく面白く読めたので大丈夫でした。
 
んなまさか!な前世からの運命の出会い的な話なんですが、現実的な青森を舞台にした話との字続きなので、こんな運命もあったら素敵かも、と意外と受け入れられて楽しめました。
 
クマゴロウさんがいい味を出しているけど、それよりも桃子の姉ご肌が私の好みであり、その他の登場人物達も好感が持てました。
 
若い頃は選ばないけど、歳を重ねるとやっぱりクマゴロウさんタイプを選んじゃうんですよねえ・・なんかしみじみと思いました(笑)
(4点)