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2011年3月11日。あの大震災に端を発した原発事故のあと、福島第一原発の周辺地区には避難勧告が出され、無人となった街にはペットたちが残された。生きているのか。死んでいるのか。そこに何が起こっているのか。真実を知りたい一心で訪れた福島には、人知れず動物レスキューに取り組んでいる女性たちの姿がありました。

森絵都さんの本です。
 
自分の身一つ守るのに精一杯で、落ちついた頃にようやく家族の安全、友人知人の無事の確認・・・とまずは人間の安全を確認することだけで一杯一杯。
これでもしペットがいたとしたら・・・
 
やむなくペットを置いて避難せざるを得なかった福島に住んでいた人達。
地震だけではなく原発被害という二重の災難にあった人達に、ペットを「捨てた」という意思などあるはずもない。
 
「ペットレスキュー」
 
恥ずかしながら、知りませんでした。
駅前でペットの救助や支援をしている人達が募金を集めているのをよく見かける程度で、福島の原発避難地域に残された動物たちを保護、支援している人達がいることも、しかもボランティアでやっている人がいることも知らなかったのです。
 
そういう意味でもこの本を読んで「知る」ことができて良かったなと、まずは思いました。
何が出来る訳ではないけれど・・・
 
特に犬のカイとやむなく離れ離れになってしまった静子さんとカイの再会シーンが泣けましたね。。
 
誰も悪くないし誰が原因でもない・・・・
あれからもう何年も経過しているけど、忘れちゃいけないし、忘れたくないです。
 
牛やダチョウが道路を闊歩している写真が何より衝撃的でした。。。
 
(4点)