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SCOOP!

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写真週刊誌「SCOOP!」に所属し、数々のスクープ写真を撮ってきたカメラマンの都城静。しかし、今ではギャンブルに溺れている上に借金に追われつつ、フリーランスのパパラッチとして生活していた。そんな中、「SCOOP!」に配属されてきた新人記者・行川野火とタッグを組むことに。情報屋のチャラ源からのネタと場数を踏んできて培ったベテランならではの勘を武器に次々とスクープをものにする静たちだったが、やがて大きな事件に関わることになり……。
監督・脚本:大根仁

福山か・・・
 
特にファンでも何でもない私。
福山雅治が主演ということで、「モテキ」「バクマン。」の大根監督の最新作とはいえ、観るのをちょっと迷っていたりもしたのでした。
 
しかし前2作が素晴らしい映画だったこともあり(というか見事に好みドンピシャだったとうべきか)、結局観てきました。
 
冒頭から女のあえぎ声(!)で始まり、これは微妙か・・・!?と思いながらいざ鑑賞です。
 
爽やかな役が多い福山の、髭面、うらぶれた中年カメラマンという汚れ役。
どうなんだろ、と思いながら観てみれば、「あれ、意外とはまってる・・・?」という印象。
むしろもっとこういう役をやっても良かったんじゃない?と思えるほどです。
 
「中年」という言葉がこれほど似合わない人もいるだろうか(笑)というほど、やっぱりもっさい格好をしていても何でも格好良さが出てしまうのはご愛嬌。
そこは演技がカバーしていました。
 
芸能人のスクープ記事を追うカメラマンという役柄、舞台ということもあり、とにかく下衆いシーンが多いのも仕方ないですかね。
巨乳のお姉さん達やら、ベッドシーン、濃厚キスシーンなどのオンパレード。
そこまでこういうのが得意ではない自分は若干慄いていましたが、夫婦で来ている人とか、目のやり場に困るんじゃないかしらと思ったりしました(笑)
 
しまいには新人くんを演じる二階堂ふみとのシーンも出てくるんですが、これはラストの話に繋がる伏線とも言える重要なシーンでもあるので必要ですかねえ。
 
印象に残った俳優さん達の話を。
 
まず、副編集長、次期編集長候補の吉田羊さん。
もうこの人の演技は安定して観ていられる。そしてキャリアウーマン的な役がめちゃくちゃ合うんですよねえ。
 
クライマックスシーン、電話を置いた後のちょっとしたシーンで、私泣きましたし。
これは吉田羊さんの演技力に完全に持っていかれました。
 
そして同じく次期編集長候補の滝藤賢一さん。
鴬谷の話をするシーン。ここでも気付いたら涙がポロリ。
涙を誘いましたね。
 
で、もう完全にいっちゃってる演技が怖いくらいだったリリーさん(笑)
もう怖いよ、恐すぎる。普通にこういういかれた人とかいそうなんだもん。
 
モテキバクマンでは仕事ができる上司の役でしたが、今回はかなりどうしようもない役でしたね。
だけど一番印象に残っているのが今回かもしれん・・・。
 
決して泣ける映画ではなかったはず。
なのに3回くらい泣いていました。
 
映画としては舞台が舞台だけに、エロ満載、クライマックスシーンに至っては血まみれなシーンもありますし、予想を越えた展開になって、万人受けする映画ではないかもしれません。
もう1回観たいかというと正直微妙だし。
 
けれども、福山雅治の新境地というのは間違いないです。
 
相変わらず音楽のセンスは抜群。
ラストで流れるTOKYO No.1 SOUL SETの音楽も良かったですね。
(3.5点)