八王子で起きた凄惨な殺人事件の現場には「怒」の血文字が残され、事件から1年が経過しても未解決のままだった。洋平と娘の愛子が暮らす千葉の漁港で田代と名乗る青年が働き始め、やがて彼は愛子と恋仲になる。洋平は娘の幸せを願うも前歴不詳の田代の素性に不安を抱いていた折り、ニュースで報じられる八王子の殺人事件の続報に目が留まり……。
監督:李 相日
原作:吉田修一「怒り」
音楽・主題歌:坂本龍一
もうあれですね、出演陣を見た時点で凄く気になってしまう映画でした。
突如今日の予定が空いたので、朝一で鑑賞。
公開3日目ということもあり、朝一でもなかなか埋まっていました。
2時間超の映画ですが、長いとは全く感じませんでした。
それはもう、このメンツを観て分かる通り、演技力に間違いがない人しかほぼ出ていないということでしょうか。
大切な人を信じたい、でももしかしたらあの殺人事件の犯人なのではないか?という疑惑。
また、このメンツの中では知らない名前ですが、広瀬すずの同級生役の佐久本さんがいいです。
出始めは田舎の高校生という素朴な男の子という感じだったのですが、ある事件をきっかけにして一気に大人びた表情を魅せていきます。またラストにかけては重要な役どころにもなってきて、存在感が際立っていくのを感じましたね。
もう文句ないです。演技力がかなりある人達なので元から期待していましたが、期待以上でした。
綾野剛は妻夫木君と結構激しくゲイのシーンの絡みがありますが、それも含めて上手かったし(笑)
そして個人的に期待してなくてごめんだった広瀬すず。。
よくやったといいたい・・・!
もう少女漫画原作の映画とか出ないでこういう路線で女優を極めていってもいいんじゃないかという熱演でした。
かなり辛い役でしたが、やっぱり顔が綺麗なので不幸な出来事があると影が出て美人が映えますよね。。
しかも回りまわってあの結末になったのはこの子が原因でもあり・・・色々考えてしまうとまた切ない。
ラスト、犯人でない2人については光の見える結末が待っています。
決してハッピーエンドではありませんが、見応えのある映画だったと思います。
(4.5点)