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俺のコンビニ

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東京暮らしに挫折して、故郷へと舞い戻った青年、牧水良平。実家の小さな商店を手伝うわけでもなく、悶々とした日々を送っていた。そんな彼が一念発起!人口の少ない田舎町で、コンビニを起ち上げようと決意する。当然のごとく次から次へと難題が降りかかってきて、若き店長は行き詰まるのだが―。

峰月皓さんの本です。
 
図書館で読む本を物色していたら、タイトルが私を読んでいました。
佐川光晴さんの「おれのおばさん」もそうだけど、こういうタイトルってなんだか気を惹かれるんですよね。
 
続編も置いてあったのですが、面白いか相性が合うか見極めが必要と思い、一冊だけ借りて早速読んでみる事に。
 
結果、私とは相性も良かったみたいです。
文章も読みやすいし、ストーリーもなかなか面白かったです。
 
ただ、中盤まで凄く自然に読んでいて気付かなかったのですが、開店前の時点でページ数が圧倒的に足りなくないか?!と気付いた時には、もう読み終えていて、開店日で終わってしまう一冊でした。
 
個人的に開店後にどうなっているのかを知りたい所があったので、尻すぼみ感だけは残念ですね。
元々続編を想定して書いているのならまだしも、あまりにもページ数が少な過ぎるもの。
 
にしても、明らかにあいつ怪しいよなフラグが立ってましたが、案の定でしたね。
実質、高校生バイトしかいない状態で開店とか現実問題難しいと思いますけどね(しかも同じ高校だし!)。
 
それでも個性豊かなバイト君達のキャラクターは生えていて、勤めていたコンビニで夢が崩れてくさっていた冒頭の主人公が、高校生達の手前大人にならざるを得ないのもあるのだろうが、どんどん生き生きとした大人に成長していく様は素敵でした。
大学生にしては大人ッぽ過ぎる気はしますけどね。
 
とりあえず開店後の事が気になるので、続編も借りて読んでみようと思います。
個人的に結構好きです。こういう話。
スーパーのレジで働いていたという経験も関係しているかもしれませんね。
(4点)