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桜の首飾り

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桜の花びらで作った首飾りは、すぐにしおれてしまう。でも、桜と人の間には、さまざまな物語がひそんでいる。泉鏡花文学賞受賞作家による、女と男たちの幻想、羨望、嫉妬、自己回復、そして成長のストーリー七編。


千早茜さんの本です。
 
いつもの千早さんらしい静謐な文章、後からじわりじわりと余韻に包まれる話だけではなく、明るめの話も入っていたり、千早さんの新たな魅力を感じる事ができる短編集。
 
桜があまり得意ではない私は、なかなか感情移入して読む事ができました。
 
個人的に、「白い破片」と「背中」が好きかな。
「背中」は良い意味で千早さんらしくない作品なのですが、こういうのもありだと思います。
 
やっぱり好きな作家さんだなあと再認識。
(4点)
(7/9読了)