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図書館戦争

メディアに対する取り締まりを正当化する法律“メディア良化法”が施行されてから30年がたった日本。読書の自由を守るための自衛組織“図書隊”の隊員にかつて助けてもらった笠原郁は、憧れの図書隊員になる。担当教官・堂上篤の厳しい指導を受け、女性で初めて図書特殊部隊に配属された郁。そんなある日、図書隊とメディア良化委員会の対決が避けられない出来事が起きる。


監督:佐藤信


先週見に行ったのですが、多忙過ぎて映画の感想にまで手が回りませんでした。
 
という訳で、感想です。
有川さんの「図書館戦争」勿論、小説も大好きです。
アニメ版も思っていたよりとても良くて、映画も大満足したのが記憶に新しいですね。
 
そしてとうとう来てしまった実写化。
ダヴィンチの投票で、実写化するならこの人、という第一位にランクインされたお二方。
 
ヴィジュアル的な面では完璧だよなあと、思ったものの、エンタメ小説として読むから楽しめる訳で、この小説を実写化したら・・・大体図書館で戦うって何?
絶対冷静に見ちゃうから楽しめないだろうなあ、と期待はせず見てみた訳です。
 
ところがこれ、ユーザーレビューの高評価からも分かるよう、案外しっくりきちゃってるんだよなあ。
 
これはもう、キャスティングが素晴らしいせいは多分にあると思います。
岡田准一は完全に堂上でした。
栗山千明は、実写化したら柴崎は絶対栗山千明だって思っていたので、あまりにもぴったり過ぎて何だか感動して涙が出るし(笑)、小牧の笑う正論っぷりが田中圭にはとても似合っていました。
手塚はあまり目立たなかったものの、福士さん良かったですし。
折口さんを演じる西田さんも美しいのに仕事バリバリできる感じがぴったり。
で何より、個人的に玄田隊長役の橋本じゅんさんね!
 
アニメの印象で、ガッシリしためちゃくちゃなおっさん、のイメージがあって、橋本さんちょっと細くない?と思ったのも最初だけ。凄いいい味出してて、個人的に一番推したいですね。
 
そして榮倉奈々氏・・・・
笠原の高身長、ボーイッシュな感じも含め、ビジュアル的には何の問題もないです。
ただ・・・・やはり演技が・・・
 
ただでさえ女の子なので声が細いので仕方ないのかもしれないけれど、戦闘時やその練習中の掛け声や返事などを取っても、あまりにも頼りないというか・・・。
元々榮倉氏の棒読みが凄く苦手で、ダメな人なんですけど・・・この方以外はもう完璧とも言えるキャスティング+演技力だったので、私は悔しくてなりません。
 
そして郁は泣き虫な所がある女の子だと思うんだけど、一切そういうのなかったもんな。
でも、「図書館戦争」だけではまだ堂上との恋も始まったばかりな訳で、柴崎と手塚なんか特にそんな予感すら感じないような感じで、原作を知っている人にとってはある意味もどかしいと思うかもしれません。
 
リアルに銃撃戦とか、本を守るために何を大げさな!と思ってしまうのでは?と思ったのですが、冒頭のメディア良化法成立までの、「自分には関係ない」と思っていたら後で痛い目を見るパターンで成立してしまった法案で、後程苦しめられる事になる、という過程がとてもリアルで。
本を自由に読めること、がいかにかけがえのない事なのだ、と言う事を感じる事ができた点でも、とても素晴らしかったと思います。
 
しかし稲嶺が死んでたのにはびっくりしましたよ。
 
続編を作ろうと思えば作れるかと思いますが・・・敢えて一作目で終わらせた方が良い気もしますね。
(4.5点)→栗山千明が柴崎のイメージぴったりで本当に素晴らしかったので、0.5点追加します(笑)