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レイクサイド

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『あたしが殺したのよ』
愛人を殺された夫。妻が犯行を告白する。
そして夫は愛人の遺体を湖の底へ…。
私立中学受験を控える子供たちの勉強合宿のため四組の家族が集まった湖畔の別荘でいったい何が起こったのか!?


東野圭吾さんの本です。
 
手元に読む本がなくなったので物色。
久しぶりの東野さん。
 
言わずもがな、文章が上手くてすらすら読めてしまいます。
 
父親は不倫、母親も浮気疑惑あり、子供の将来のためと言って窮屈な合宿に参加している四組の家族。
受験合格のための裏取引、家族間の不穏な動き、そして、殺人事件――
 
とにかく不穏な空気満載の中、あまりにもさらっと物語は進んで行きます。
 
こんな大人にはなりたくないっ!!と読み進める度に思うほど異常な大人達です。
しかし、実際に自分にも子供ができて、こんな状態に陥ったら、この登場人物たちと同じ行動にでるのだろうか?
そう考えると否定も肯定もできないことにぞっとしました。
 
あーでも何とも嫌な感じの残る結末でした。
こんな家族でも、子供はやはり両親が一緒にいる事を望むのかなあ?
親が離婚して色々な事から解放された子供としては、いまいち理解できない心情でした。