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私のいない高校

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鬼才が放つあまりにも前衛すぎる学園小説 カナダからの留学生を受け入れた、とある高校での数ヶ月の出来事――。普通すぎるのに普通じゃない、物語という概念を徹底的に排除した、「主人公のいない小説」


青木 淳悟さんの本です。
 
書店で「普通じゃない。何か変!」みたいな煽り文句があって、気になっていた本だったので借りてみました。
 
主人公という主人公がおらず、第三者の目線から淡々と高校生活のシーンが描かれています。
最終的に何かが起こるのではないか?と思いながら読んでしまったので、「え!これで終わり?!」と逆にびっくりしてしまいました。
 
決して駄作とか面白くなかった、という作品ではないのです。
文章も丁寧で上手いし、何か起こりそうな気配も漂っていて、悪くないと思うのです。
が、結局一体何だったのだろう?という疑問が最後まで残る結果になっており、読む人を選ぶ小説なのではないかと思います。
 
まあ、勝手に期待したのはこっちですが、最近やたら大げさな煽り文句が書かれている書店のポップを見て、ガッカリする事が多かったりするので・・・うーん、本作は少々自分には合わなかったようです。