俳優への道をあきらめ、その場しのぎの日銭でしのいでいる砧涼介は、借金返済のため、日給5万円という高額の運送アルバイトをすることに。砧はいそいそと初仕事にかかるものの運送屋とは名ばかりで、その内容は死体などのヤバイ荷物の運搬と処理だった。たった一度のミスすら命取りになる危険な世界に足を踏み入れた砧は……。
監督：石井克人
安藤政信が出ている映画、という情報をキャッチしたのは、深夜番組の合間のCMだったでしょうか。
安藤君！
実は私、安藤政信の長年のファンであります。
中学時代からのファンなんです。
当時はドラマやCMにもよく出ていましたが、映画へとシフトしていって、できる限り出演映画などは観に行っていたつもりでしたが、ここ数年はアジア進出していたそうで、全くといっていいほどお顔を拝見する機会もなかったのです。
しかし久しぶりの日本映画出演ですよ！
待ってました！
そして確実に自分も、安藤君も歳を重ねているはずなのに・・・何でこんなに美しいの！？変わらない格好良さは健在！36歳ですよ！
あー男は30からって本当ですわ・・・！
と、惚れ惚れしたのですが、肝心の映画ですね。
・・・・・・拷問＆暴力＆死体＆殺し合いシーンのオンパレード。
最初から最後まで眉間の皺は取れませんでした・・・。
こんなにグロくする必要はあったのかなあ。
創作の死体シーンやある程度グロいのは、何とか耐えられるレベルなんですよ。
ただ、私が映画や本の中に出てきたら大嫌いなものの一つである、暴力シーン（しかも拷問です。本当の拷問！）の連続には、後半手汗が出てくるくらい見ていられなかった。
ここまでしつこく映す意味はあったのかな？
ただ、そういうシーンが満載だったこともあって、飽きさせないところは凄いと思います。
一応、第○章と、それぞれの話で展開が区切られていくから、内容としては暴力＆殺し合いなどが満載であっても何とか見ていられた気が。
主要な俳優陣５人の中で、血を流さないのは満島ひかりだけです。
ここで俳優の評価なども記しておきます。
まず何と言っても、この映画の主役は妻夫木君であって妻夫木君ではないと、それだけ宣言しておきます。
こんなに存在感の薄い主演も珍しい・・・というより、役柄的なものだと思いますが、脇役の安藤君を始め、永瀬正敏は群を抜いて上手いです。
最後の安藤君と永瀬正敏のシーンで、安藤君が人間業じゃない凄い動きをするシーンだけはガッカリしてしまいましたが、そのほかの戦闘シーンは美しいの何の！
安藤君の美しい肉体美もさることながら、永瀬さんの目。
上手いです。この二人は群を抜いていました。
満島ひかりは、今回は非常に淡々とした演技です。
なのに不思議と、この人存在感があるんですよね。最近気になる女優さん。
あとは、小日向さんもいるだけで凄い存在感でした。
ある意味いっちゃってる演技が凄かった、高嶋政宏。
あそこまで執拗に拷問し続けられるなんて、ほんと凄いよ。。
ラスト38分の衝撃、と謳われていましたが・・・どの辺りが衝撃だったのか私には分かりませんでした。
役者を目指していた妻夫木君演じる主人公が、もっと違う形で未来を切り開いていくのかなあと思ったのだけれども。
そしてどうでもいいけど、あそこまで拷問されたら気を失うか死ぬかしそうなものですが。
で、何であんなにピンピンしてたの、最後？
明らかに全治数カ月レベルでしょ？
と、妙に冷めた目線で思うのでした。
そして公開二週目の土曜日、朝一だったのもあるかもしれませんが、私の他に４人くらいの男子学生グループしか見ている人がいなかったという酷い有様でした。
好き嫌いが分かれる・・・とは言え、1,800円も出して観る映画では、なかったな・・・
一応オークションで割引券を落札して見たものだからまだしも。
ただ、安藤政信ファンの方は、安藤君のお姿を拝むためだけでも見る価値はあります。
「バトルロワイヤル」の桐山の時も凄かったけど、本当に演技派俳優だなあと実感しますよ！
ちなみに、「今度観に行くつもりなのですが、物凄いユーザーレビューが低くて（1.5点とか、そういうレベル！）怖いです。
チラシも入手してきました。
これも親からの暴力、みたいなかなり重そうなテーマですが・・・最近気になる染谷将太君が出ているので非常に楽しみにしております。
あと、何だかんだで見逃してしまった「ツレがうつになりまして」のユーザーレビューの高さを見ると、やはり見ておけばよかったなあと思ったりもするのです。
篤姫の名コンビの二人ですものね！
年内にあと何回映画見られるかなー。
