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ピースメーカー

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僕らが通う、中高一貫教育で知られた伝統ある〈赤星学園中等部・高等部〉は、今は〈赤星中学校〉と〈赤星高校〉という名前になってる。
赤い星っていうのは火星のことで、戦いの神様らしい。そのせいじゃないだろうけど、何故か伝統的に文化部と運動部の戦いが続いているんだ。
放送部の顧問の先生、コウモリは言う。
「放送部が唯一、運動部と文化部を結び付けられる平和の使者〈ピースメーカー〉になれると僕は思ってる。部の活動を把握して、取材から現場の仕切りから放送まで、すべてにおいて彼らを結べるのが、放送部だ」
運動部と文化部を繋ぐ架け橋となって平和をもたらすもの。
まさしく、ピースメーカー――


小路幸也さんの本です。

アンソロジーでこのシリーズの三作ほどを読んでいました。
既に読んだものを含め、7編が収録。
やっぱり面白かったです!

小路さんの書く文章は、やっぱり中学生の男の子が一番マッチしますよね。


勉強もできて人望も熱く美人なスーパー女子中学生だった姉を持つ主人公。
運動部と文化部の主任である「カンタマの戦い」の影響で二分していた学校を一つにまとめた『ピースメーカー』だった姉。
その弟が、二代目ピースメーカーとして、放送部の仲間達と共に学内の問題を鮮やかに解決していきます。


うん、良いです!
久々に爽やかな青春を味わえた気がします。

放送部は中高とも私の学校にはなかったけど、小学生の時に委員会として存在していました。お昼休みの放送のために給食を放送室まで持って行ってあげたりしたなあ。
そんなことを思いながら、懐かしく読むことができました。

シリーズ化希望!

あと、書き下ろしの最後の章の部長に萌えました(笑)
 
あ!
東京バンドワゴンシリーズ、先月最新刊が出ていたのですね。気付かなかった。早速予約せねば!
あと、来月ですかね?
小路さん原作の「東京公園」が映画化するんですよね。観に行こうと思っています。