監督:三宅喜重
主題歌:aiko
有川浩さんの原作を読んだのは、結構前だったかな。
読み終わって読後感が良かったので、映画化するって聞いた時も、何かやたらと豪華キャストだしどうなのよ?と実は全然期待していなかったのです。
今日仕事が休みだったので平日朝一番で観に行ってきました(¥1,200)。
電車が遅れたりとアクシデントに見舞われて、本編にギリギリ間に合ったものの、平日の朝一にも関わらず混み合っている劇場内。席は前から二列目。
久しぶりに首が疲れる位置で視聴。
結論から言うと、とても良かったです。
中谷美紀が役の中で、自分自身を「綺麗な女」と称するところが、この人が言えば全く嫌味がない。
だって綺麗だから!(笑)
婚約者を職場の後輩に寝取られた女。
結婚式で、花嫁顔負けの白いドレス(花嫁衣装)を着て、「討ち入り」に行く女。
綺麗な女だからこそ、この強さが格好良い。
元婚約者から、「お前は泣かないし、俺がいなくても大丈夫だろ?」というような発言を受ける女。
そんな強気な態度も、結婚式会場を後にして電車に一人乗り込んでからは一気に泣き崩れてしまう。
そこで見ず知らずの老女に、ひょんなことからドレスを着ている訳を話すうちに、女の心は少しずつ落ち着きを取り戻していく――
中谷さんが、とにかく泣かせます。
綺麗な人だなあと思っていたけど、いや参った。泣くのをこらえながら言葉を発するシーンや、泣くまいと涙をこらえても涙がこぼれてしまうシーン。綺麗で、格好良かったです。
ただ、戸田恵梨香の足が長くてめちゃくちゃ綺麗です。タイツ履いてるのにあんなに足が綺麗な人もいるんだなあと見惚れました(笑)
そうそう!
有川浩さんと言えば、あれですよ。
ベタ甘!
これを見て、「ん?実写のベタ甘も結構いけるんじゃない?!」と確信。
二人とも演技力のある俳優ですからね。
いや、本当思わずニヤリとしてしまいましたよ。
なんだろ、脚本が良かったのかな。監督の撮り方も好きでした。
阪急電車という、片道15分の短い路線。
その電車を利用する人々の、ちょっとしたきっかけで触れ合う関係。
さりげなくて、現実にありそうって思えるところが自然で良かったなあと。
原作の良さも損なわず、素晴らしかったですね。
そういえば、図書館だか本のなんかで知り合う男女(ベタ甘展開だったような)の話はなかったんですね。
あれが結構好きだったのだけど。
人の優しさに気付かせてくれる、素敵な映画でした。
久々に良い映画を見たなあと思いました。ぜひぜひ。
過去記事・有川浩さんの原作本を読んだ時の感想↓※参考までに