監督:松本佳奈
脚本:白木朋子 たかのいちこ
これは・・・
なんというか、スローライフに憧れている人であるとか、癒しを求めている人には観て欲しい映画かも。
逆に、現実主義者であるとか、ストーリー性を求める人には非常に退屈だし、ありえない!って思ってしまうかもしれませんね。
ナチュラルテイストが好きな人は、この映画に出てくるカフェやバーの家具や雰囲気、出演の俳優さん達が着用している服装を見ているだけでも癒されるかも。
(特に小林さんのナチュラルな服装がとても似合っていて、歳をとってもこういう風に生きられたらなと思ってしまう)
ただ・・・なんというか、とにかく「めがね」「プール」に比べて更に内容がない映画になっている気がします。
何となく非現実的な会話(ちょっと大げさで白々しくも聞こえるかも)。何処となく距離感のある人と人との距離。
間延びした映像や、会話のシーンで伝えようとしている事が観ている側に伝わってこない。
それでも、京都という街を舞台にした本作。
街を流れる川の水が透明で、せせらぎがとても綺麗。
飛騨高山の朝市の行われているところにも川があって、緩やかな川の流れを観ているだけでなんであんなに癒されるんでしょうね。
そして、川の音ってなんであんなに落ちつくのかな。
サンドイッチ、春の食材をふんだんに使った天ぷら――出てくるご飯がどれも美味しそうで、お腹がぐーぐー鳴ってしまって困りました。
そして一番食べたくなったのが、豆腐!
シンプルに醤油をかけて食べているシーンを見る度、私も食べたくて溜まらなくなりました!
そして市川さん、やっぱり良いです。透明感ありますよね。
存在しているだけで何だか場が引き締まる感じ。豆腐屋のシーンや、カフェでコーヒーを飲んでいるという、ただそれだけのシーンが決まっていました。
存在感のあるもたいさんは言わずもがなだけど、今回の役はちょっとくどい感じだっただけに。
それと最近気になる永山君。
瑛太の弟らしいですね。言われてみれば、ふとしたシーン(横顔や声)で似ているな、と思う。
でも個人的に永山君の方が好きかもしれない(笑)
バーでのもたいさんとの掛け合いのシーンが素敵でした。
とまあ、文句は言ってみたものの、お疲れ気味の毎日を過ごしている人にはぜひお薦めしたいです。
私も大分癒された気がするので。
それにしても、「ポプラ」という赤ん坊が出てくるんですが、可愛いです。
子供が苦手な私でも、何だか非常に癒されました。