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きみが見つける物語 ティーンエイジ・レボリューション

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ずっと忘れない、世界は変えられると感じた日のことを…。痛くて切なく美しい10代の日々を描く、エバーグリーン・ストーリー集。オリジナル作品で贈る、文庫人気シリーズのスペシャルエディション。


角田光代
あさのあつこ
笹生陽子
魚住直子
椰月美智子
森絵都

「きみが見つける物語」
文庫。テーマ事に多種多様な作家の作品が収録され、手軽に沢山の作家に触れることができるシリーズ。
大低の場合、過去の発表作より短編を抜粋、長中編は一部抜粋されて収録される。
しかし、既存の作品が収録されるため、一度読んだ事がある人には新鮮味がないという難点も。
とは言え、収録作はどれも珠玉の名作揃いのため、収録されるのも頷ける。

…という私的な見解のシリーズ。

本作の特徴は、単行本であること、作品としては雑誌掲載のみの作品であること。
そして女性作家、とりわけ児童文学から大成した作家が集まっていることです。

角田光代さんは、「キッドナップツアー」
あさのあつこさんは、「バッテリー」
森絵都さんは「リズム」

などなど。
児童文学でも侮れない筆力を見せる、魚住直子さん。
今時の若者を書いたら、どこか憎めないキャラを作り出す笹生陽子さん。

椰月さん以外は慣れ親しむ程作品に触れてきた作家たち。

ティーンズ達の日常を、鮮やかに、爽やかに、切なく、時に残酷に描かれた本作は、なかなか読みごたえ十分でした。

笹生さんと、森さんの作品が一番好きかな。

男性作家バージョンも、あったらぜひ読んでみたいです!