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DOWN TOWN ―ダウンタウン―

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高校生の僕と年上の女性ばかりが集うこの場所で繰り広げられた、「未来」という言葉が素直に信じられたあの頃の物語。大人になるってことを、僕はこの喫茶店で学んだんだ。温かくて懐かしい「喫茶店×青春」小説。


小路幸也さんの最新作。
 
小路さんは、全部制覇した!と思って安心していると、また新しい本が出ていたりするので、常にチェックが欠かせません(笑)
 
今回は・・・・うーん。
1970年代世代の人だったら、多分凄く良いなあと思うんだろうなと思うのだけど、
高校生の頃から大分時間が経ってしまった私としては、なんとも感情移入もできなくて・・・・あまり楽しめなかったです。
 
小路さんの文章が好きなので、その点については読みやすくて、話を楽しめなかった割にはすんなりと読み切れたんだけど、
どうも喫茶店に集う常連の女性たちがあまりにも沢山出てくるので、誰が誰で、この人が誰と繋がっているんだっけ??と一度こんがらがってしまった後は、もう修復不可能でした(苦笑)
 
綺麗なままで終わらなかった結末には逆にほっとしました。
 
ここであの結末にならなかったら、あまりにも上手くいきすぎているしな、って思っちゃうひねくれものなので。
 
70年代は、何だか素敵な香りがします。
 
巷に溢れるフォークソング、粋な洋楽。
 
携帯もパソコンもない時代。
 
だからこそ、人と人との繋がりの深さを感じました。