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遠まわりする雛

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神山高校で噂される怪談話、放課後の教室に流れてきた奇妙な校内放送、摩耶花が里志のために作ったチョコの消失事件―“省エネ少年”折木奉太郎たち古典部のメンバーが遭遇する数々の謎。入部直後から春休みまで、古典部を過ぎゆく一年間を描いた短編集、待望の刊行。




米澤穂信さんの本です。

ああっ!またやってしまった。

シリーズものを途中から読んでしまったという。

米澤さんの「氷菓」という本に出てくる人々の話らしいです。
その本を読んでいなくてもそんなに支障はないのだけど、ところどころに前作の話題が入ってくる部分もあるので、読むなら先に「氷菓」を読んでから!と私はお薦めしたいと思います・・・


ごく普通の、文化系クラブに所属している高校生達の物語です。

IQ200とか、天才的な推理力を持っているとか、高校生探偵とか、殺人事件に遭遇するとか・・・そういう大それた事は一つもありません。

日本的な美しさをもった、目が大きいお嬢様・千反田えるが何気ない日常に抱いた疑問を、何事も「省エネ」をモットーに生きる(やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に。)・折木奉太郎が解いていくという話・・・でしょうか。


しかしやっぱり私はこういう推理小説的なものがとても苦手らしいです。

あと、ライトノベルにありがちな、「そんな名前の人いないだろ!」という登場人物が沢山出てくるのも苦手なのです・・・


この省エネをモットーにしている折木君の生きざまは結構好きなのですが、どうにも話に興味が持てず・・・読むのがなかなか大変でした。。。

きっと最初に「氷菓」を読んでいたらもっと違った感想だったかもしれません。

米澤さんの初期作品はライトノベルを書かれているようなので(?)、そちらも読んでみたいと思います。

が、この本はなかなか厳しかったです(個人的に)。。。