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夢うつつ

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霧で視界が見えない中、異界を走るようにタクシーで帰宅の途に着いた。が、その運転手は死んだはずの幼馴染だった…。ごく普通の日常生活の一場面から、一転して現実と空想が交錯する物語が展開される、書き下ろし連作短編集。
著者が初めて試みたエッセイと小説による短編集。平凡な日常の出来事がつむぎだすファンタジックで不思議な6つの物語。




あさのあつこさんの本です。

この本を調べてたら、いつのまにやら今年の7月にNO.6が発売していたではないですか・・・!気付かなかった!しかも今更新刊で買うのもアホらしいくらい時が経ってるぞ・・・。

図書館で借りるか。
全然進まないけど、続きが気になるので。


さて、今回はあさのさんの初めての試み、エッセイと小説のコラボレーション!

今までこういう企画ってなかったですよね。
あさのさんは、割とテレビに出演されていたりするのを見ますけど、気さくなおばちゃんって感じで私は結構好きです。

学校の先生にあさのさんみたいな人がいたら、慕われそうですよね。

そんなあさのさんのエッセイ(これがなかなか面白い!)と、その話から派生した物語を融合させた不思議な短編集です。

不思議?いや、不思議というか、面白いです。


あさのさんは本当に・・・ジャンルレスで活躍されている作家さんですけど、本当にこの人のアイデアの引き出しの中を覗いてみたい!

児童文学(小学生向け、ヤングアダルト向け)、ミステリー、ホラー、恋愛、SF、青春、スポーツ、時代小説・・・・

こんなに様々なジャンルを書きこなせる人、あさのさんくらいではないですか?
しかもそのどれもが上手い。

そんなあさのさんの飾らない日常と、あさのワールドの物語が収められた本作は、あさのさんのアイデア箱を観ることが出来たようなお得な気分で一杯です。


私も、日常の何かからヒントを得て、こんな風に物語が書けるようになったらいいのに・・・と思いながら、読んだ本作でした。